【実話】人によって態度を変える消防署の上司【下手すると大やけど】

若手の消防士ですが、人によってコロコロと態度を変える上司がいて困っています。

 

今回はこういった悩みにお答えします。

 

 この記事の想定読者

 

人によって態度をコロコロ変え上司に嫌気が差している若手の消防士

 

想定している読者は、上記のとおりです。

 

 この記事の信頼性

 

ボクは、東京消防庁で3年、田舎消防で14年働きました。

田舎の消防署で「人によって態度を変える」杉山主査という上司がいて消耗していました。

 

この記事では、 以下のツイートの内容を深堀していきます。

 

 

人によって態度を変える上司

この手の人間は組織の中で生きてると必ず遭遇します

ボクがいた頃は「正直モノがバカを見る」組織でしたので、かなり消耗をしました

消防組織の中で上司を見誤ると、命に関わってきます

部下としては見る目を養っておかないと大やけどします

 

ちなみにこの記事の内容は、ボク自身の某田舎消防での経験論でして、あくまでもすべての消防職員がそうではない、ということを先にお断りさせていただきます。

 

 先に結論

 

「人によって態度を変える」消防人に絶対になってはいけない!

 

では始めますね。

 

人によって態度を変える消防署の上司

 

ボクが田舎の消防署で予防係と言う部署で働いていた頃、杉山主査という当時37歳の消防司令補がいました。

 

この予防係の特徴は出動の合間を縫って、企業との立入検査の日程調整や、事業主との消防検査の調整、それらの事務処理…とまあ、田舎の消防組織の中ではいわば「罰ゲーム」的な部署。

 

田舎消防に転職してからの4年目の春、ボクはめでたく予防係になり、杉山主査を直属の上司として勤務する日がスタートしました。

 

その杉山主査は、「人によって態度を変える厄介者」というウワサがあったのですが、先入観にとらわれたくないボクはごく普通に接することを心に決めていました。

 

人によって態度を変える消防署の上司の特徴

 

この杉山主査、実に人当りが良い…いや、良さげなフリ…

 

初めて顔を合わした初日、「おお、よろしく!予防係、初めてなんだって?分からないことがあれば、なんでも相談してくれよ!オマエのすぐ上の上司に星田アニキがいるから大丈夫!」

 

実に調子がいいもんだな、と。ちなみに、この「星田アニキ」というのが杉山主査の先輩の部下、つまり星田の方が消防に入ったのが早く、杉山主査の消防で言う先輩にあたる人。

 

まあ、田舎消防で37歳にして消防司令補というのは、相当したたかな人間か、政治家との極太パイプを持っているかのどちらか。

 

消防ではよくあるパターンです。職歴と階級が逆転する現象。色んな「不可抗力」がありますから。

 

この予防係においては、田舎消防という年功序列の縦社会で、先輩を出し抜いて出世していく杉山主査の「したたかさ」が露呈したパワーバランスでした。

 

当時の予防係の上下関係は、杉山主査 → 星田主任 → ボク という関係。っでさらにその上に管理職である岩淵副参事というのがいました。

 

後に分かったことなんですが、この小さな田舎消防の中では超有名な、星田主任 VS 岩淵副参事 という「犬猿の中」だったんです。

 

星田主任は岩淵副参事にも遠慮せずに意見するし、何なら逆パワハラもするという恐ろしい存在。

 

つまりこの予防係の中では、星田主任が権力者という図式。

 

ボクはこのねじれたパワーバランスを知らずして、予防係の勤務をスタートすることになったのです。

 

人によって態度を変える消防署の上司に絡むと「大やけど」する

 

ある時杉山主査が岩淵副参事に「おい杉山、この仕事今週中にやっといてくれないか?」って言われていました。

 

まあ、田舎の消防なんてこんな感じです。人間的にリテラシーの低い人間の集まりなんで、部下への指示なんて雑そのもの。

 

杉山主査もウワサ通りの「したたかさ」を遺憾なく発揮し、「岩淵副参事、こういう仕事は下にどんどん振ってくださいよ~。余計な気を使わせてすいませんね~」なんて感じで調子よく答えてました。

 

っで、岩淵副参事は日勤者といって24時間勤務ではなく、一般事務職員と同じ17時15分までの勤務。その日も定時に退庁。

 

その退庁のタイミングを見計らったかのように杉山主査がボクに「悪い、岩淵副参事に頼まれた仕事、時間がなかったのでまだできていないんだ、悪いけどやってくれないか?」って。

 

「おい、おい…昼間あれだけヒマそうにしていたのに、今頃そうくるか…」と思いつつも、昨年度の立入検査結果の統計を出す仕事でしたので、まあ、いいか…って感じで、「あ、いいっスよ」って引き受けました。

 

その夜、星田主任が事務所全体に響き渡る声で「そんなの岩淵にやらせればいいんだよ!どうせアイツ、偉そうなこと言うだけでロクに仕事もしないんだからよ、明日オレが岩淵に言っておいてやるよ。いいだろ、杉ちゃん。」って言うんです。ちなみに、杉ちゃん、というのはもちろん杉山主査のこと。

 

星田主任にとっては、杉山主査は上司であるものの、扱い的にはあくまでも後輩。杉山主査も「星田アニキ」って言っているくらいだから、ますますそのパワーバランスが築かれていく。

 

っで、この時杉山主査はボクに何て言ったと思います?

 

「アニキ、すいません!不快な思いさせて」って…

 

その直後ボクに向かって「その仕事そのまま置いておけ。アニキが言ったとおり、明日岩淵にやらせよう。お前も人を見て仕事をしないとな…」って…

 

この時ボクは、苛立ちよりも、杉山主査の底なしの腹黒さと歪な人間関係に恐怖しました。

 

当時は今のようにモラハラ・パワハラというものが社会的にもまだまだ認識されていない風潮でした。

 

「消防=理不尽」、「若手=木っ端使い」みたいなのは当然。当時の所属長もそんな人だったからどうしようもない。ましてや今のようにコンプライアンスの窓口もない。

 

だからボクはただ、これ以上「大やけど」しないように勤務していくことしかできませんでした。

 

消防署には人によって態度を変える上司が多い

 

この杉山主査のような上司って意外とめちゃくちゃ多いんですよ。特に民間企業も経験しているボクにとっては、消防って本当に歪んでいるな、って思います。

 

みんな周りの人間を気にしすぎ、というか陰口やウワサ話ばっかり。人を落とし入れるようなことを平気で言う。しかも陰で。

 

消防署って一部の忙しい人を除いては基本的に仕事が無いから、人の言動や人間関係に意識がシフトしてしまうんです。

 

上司であろう人であっても、そのさらに上の管理職に対してはまあ、露骨に態度を変える。

 

っでその管理職とうまくやりつつ、自分の部下と中途半端にバランスを保とうするから、本当にイヤらしい。それなら、部下に対して「感じのイイ上司」を演じなくてもいいのにって。

 

まあ、主査級は板挟みに合うポジションですのでしょうがないのですが、ほとんどの主査は人によって態度を変えながら勤務していましたね。

 

そもそも組織人なんて、多かれ少なかれそういう「闇」と共存していかなきゃならないんです。特に田舎の消防はそうです。このあたりは下記の記事で書いていますが、本当に泥だらけです。

 

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だから田舎の消防組織は、人によって態度を変える上司で一杯になるんだな、って思います。

 

ただこの杉山主査と言う人は、ボクの消防人生の中でもかなりヘビーな上司として頭に焼き付いています。

 

人によって態度を変える上司の現場活動は最悪

 

この杉山主査を例に挙げると、彼の場合、現場活動がお粗末でした。長い間予防係として働いて来たせいもあって明らかな訓練不足、それがそのまま現場にシフトされていました。

 

田舎の消防で予防係が訓練をするほどヒマがない、っていうのは下記の記事でも書いていますが、田舎消防特有の「綱渡り体制」に寄るところが大きいんです。

 

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限られた人員の中で、現場も事務処理もしないといけないから、どうしても訓練できる人とできない人が生まれるわけです。

 

この杉山主査も言うなれば、田舎消防の「綱渡り体制」の被害者です。精神論は別として、予防係はまあ訓練する時間がない。ヒマな消防係や救助指導会という名の運動会の練習ばっかりやっている救助隊員を横目に事務処理をやるのですから。

 

ただね、いくら杉山主査が訓練不足と言えども、現場に出たら隊長クラス。ボクをはじめとする部下を指揮しなきゃならない。

 

なので精一杯小隊の指揮をとろうとするのですが、まあ危ない…

 

杉山主査の「人によって態度をかえる」という性格がそのまま現場活動では仇となり、大隊長や中隊長からの指示に振り回され、右往左往した挙げ句、もう怒鳴るだけ。

 

常日頃の杉山主査は、いわば八方美人的な振る舞いをする人間でしたから、火災現場という選択の局面が断続的に訪れる状況では、素が出てしまってもうめちゃくちゃ…

 

現場活動って理性を如何に維持するかの戦いですので、根本的にメンタルが弱い人間は統制が取れないし、部下を危険にさらすだけです。

 

消防組織ってもちろん大人の世界だと思っていますので、(パワハラやモラハラする上司は大人ではないですよ…)人によって多少は態度を変えることはあります。

 

それは組織人として生きていくことを考えるとしょうがない一面でもあります。

 

けど命懸けの現場では全くもって別の話です。

 

大隊長や中隊長の指示に右往左往、部下にイライラ、こんな優柔不断な一面を現場で見せてしまえば、もうその隊は思考停止してしまいます。

 

「人によって態度を変える上司」には絶対にならないと心に決めること!

 

消防組織の中で重要視されるのは、繰り返しになりますが信頼関係になります。

 

正直なところ、この信頼関係さえ構築できれば職場は上手く回ります。というか、消防の世界って信頼を失えば実質生きていけませんから。

 

ただ、ボクの経験論として管理職になればなるほど、この「人によって態度を変える」という職員が多いのではないか、って思うわけです。

 

ボクが消防署で遭遇した杉山主査は、当時管理職ではありませんでしたが、まさに「闇の消防組織の申し子」的な存在でしたので、その後とんとん拍子で出世して、消防本部の中枢に入って行きました。

 

まあ、こんなものです、田舎の消防組織って。

 

っで、このレベルの人たちが口を揃えて言うのは「所属長の顔に泥を塗らないように」とか「所属長の意向により…」とか…もうすべてが「目上ファースト」。

 

「部下ファースト」でも「市民ファースト」でもなく、こういう人は上司に気に入られたい一心なわけです。

 

そういう人は現場から一刻も離れてもらいたい。というか、現場では生きていけないし、現場レベルで簡単に部下を裏切るかもしれない。

 

それなら、組織の中枢でとことん「闇」と共存してもらえれば、現場の消防職員としてはありがたいわけです。まあ、そういう人が組織の中心にはいますから、逆に腹黒くないとやっていけないとも言えます。

 

もしあなたが、長く現場で生きて行きたいのなら、「人によって態度を変える人にはならない」と、強く心に決めてください。現場で生きていくなら、正直に生きろ、ってことです。

 

さらに中堅の消防隊員には、正直に生きる隊員がバカを見ない組織作りを全力でして頂きたいです。

 

団塊の世代の入れ替えもひと段落し、今まさに日本全国の消防組織が変革しようとしています。

 

この絶好のチャンスを無駄にすることなく、すばらしい消防人として歩んで頂きたいと思います。

 

今回は以上となります。