【疑問】公務員が出世したくないのは逃げなの?【出世に悩む田舎の消防士向け】

田舎の消防職員なんですけど、実は出世にあまり興味がないんです…この先どんな風に消防生活を送って行けばいいでしょうか?

 

 

今回はこういった疑問にお答えします。

 

 この記事の想定読者はこんな人です!

 

田舎の消防本部で働く出世したくない消防職員

 

想定している読者の方はズバリ「田舎の消防士」の方ですw!

 

もちろん一般職の地方公務員の方でも大丈夫なので、ぜひ読んで頂けたらと思います!

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。

 

 

 この記事の信頼性

 

この記事を書いているボクは過去に公務員(消防士)として東京消防庁と某田舎消防で17年間働きました。

田舎消防では出世はせずに、40代直前で係長級の「消防司令補」で退職しました。

 

今回は、出世したくないのに上司から「昇任試験を受けろ」とガミガミ言われている田舎の消防士のあなたへ、現職時代にあえて出世しなかったボクが、「田舎の公務員(消防職員)は出世しないといけないのか?」という疑問にお答えしていきます。

 

実はボクも在職中に「年齢相応に出世しなくてはいけないのだろうか…と考えていました。

 

というのもボクはもともと、「プレーヤー気質」だったからなんです。

 

ですからリーダーシップを発揮して部下をマネジメントするよりも、自らが動くことで能力が発揮できることを自覚していました。

 

 

というわけで今回は、「プレーヤー気質の田舎の公務員」が出世した方がいいのかについてお話していきます!

 

 

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無理に出世してあくせく働くよりも、「二流」のポジションでそこそこの給料を貰いながら、よりプライベートを充実させる「ワークライフバランス」を重要視する職員が増えてきているということです。

 

国や地方自治体が推進している「公務員の副業 解禁」などもその流れを汲んでいると言えます。

 

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もちろん「二流の生き方」を目指すのではなく、純粋に出世したいと思う公務員の方もおられます。

 

しかしボクの経験上、田舎の公務員組織で「出世コース」に乗るためには、「コネ」や「パイプ」が必須となります。

 

特に田舎の消防職員の場合、「昇任」や「人事異動」には、圧倒的にブラックな部分があります。

 

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世間ではいわば「都市伝説的」にこの「コネ」や「パイプ」について議論さていますよね。

 

しかし田舎で公務員として働き出せば、このブラックな一面は誰もが肌で感じるところです。

 

そのようなブラックな田舎の公務員の世界で「出世したい」と思う人は、相当な野心家か「強力なパイプ」を持った人であると言えます。

 

ただ、このあたりのブラックな公務員の環境は、SNSやネットで簡単に知ることができます。

 

実際に田舎の公務員の世界に足を踏み入れる若手職員にとってはすでに「織り込み済み」のようです。

 

「田舎の公務員=フェアに出世できない」というのを理解して入庁してくる人は意外と多いものです。

 

田舎で公務員になった若手職員にとって「出世」はもはやマストな生き方ではないと言えます。

 

 出世したくない公務員の3パターン

 

出世したくない公務員の方は以下の3パターンに分かれます。

 

  • 「仕事のコストパフォーマンスを考える」
  • 「昇任ポストの減少で出世をあきらめる」
  • 「そもそも出世に向いていない」

 

上記の3パターンは、ボクが消防職員として長く働いてきた中で実際に肌で感じてきたことです。

 

出世したくない公務員1:仕事のコストパフォーマンスを考えるパターン

 

これは何も田舎の消防組織に限ったことではないと思いますが、どこの公務員組織にも、いわゆる「置物管理職」が存在します。

 

 

この書類は「起案してよろしいか」じゃねえだろ?

「報告してよろしいか」に直してくれる?

 

 

職場では自席に座って、部下が起案した文書を「あーでもない、こうでもない…」と無駄な時間をかけて、一日を終える。

 

彼らがやっている仕事を少し注意して観察してみてください。

 

 

置物管理職がやる仕事ってぶっちゃけ1時間もあればできる仕事量ですよねw

 

 

それなのに時間を持て余して、やることがないからひたすら余計な時間を費やす…

 

そんな仕事量で毎月6万円もの管理職手当をもらい、さらには振替休日を取得するという、コストパフォーマンスが著しく低い上司がいます。

 

このあたりは法律で定められている権利ですのでしょうがないのですが、それを逆手にとっている管理職がある一定数いるのも事実です。

 

正直なところ今まではこれで良かったんです、「置物」だろうが「無能」だろうが「無責任」だろうが…

 

階級と在職年数がすべての組織ですから、誰も何も言えない…だから涼しい顔をして、管理職の席に居座れたわけです、今までは…

 

管理職のコスパを考えれば、若手の公務員が出世したくないと思うのは当然

 

ただし近年は少し状況が変わって来ているようです。

 

消防組織のスリム化による管理職ポストの削減や、再任用職員の増加による昇任ポストの減少から、管理職になれる人数が限定されてきています。

 

一昔前のように在職年数を重ね、昇任試験を受ければ誰もが管理職になれるような時代ではなくなってきました。

 

ですから消防組織にいる無能な置物管理職は、時代の変化について行けず、さらに部下にディスられながら余生を送っているわけです。

 

 

キミ、不祥事を起こしたらどうなるか分かっているよね?くれぐれもコンプライアンスですよ。

 

 

「コンプライアンス、コンプライアンス」と呪文のように唱えて、忙しい部下に対して「やっつけ感満載」の研修をする。

 

不祥事は起きないか?

部下がパワハラだと言って訴えてこないか?

 

何かあればすぐに臨時の所属長会議が開催され、その度に組織の幹部連中から責任を追及される。

 

今の若い優秀な世代がそんな無能な管理職の姿を見て「自分もあんな風になりたい」なんて思うでしょうか?

 

管理職手当や振り替え休日を貰えたところで、コストパフォーマンスが良いとは言えませんよね。

 

出世したくない公務員2:昇任ポストの減少で出世をあきらめるパターン

 

定年退職が65歳まで引き延ばされることが現実味を帯びてきました。

 

 

再任用制度を利用する先輩職員が増えてきていますよね。

 

 

個人的には、60歳過ぎてまでよく消防の世界にいるよな…なんて思いますが、当の本人たちはどうやら居心地がいいみたいです。

 

たとえば所属長レベルの職員が再任用制度を用いて再就職した場合、再び管理職級として働くことができるからわけですからね。

 

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各消防本部によって違いはあるものの、再任用職員が割り当てられる仕事と言えば、消防署での受付事務とか環境整備とか…

 

これってバカげていませんか?管理職のポストであるにも関わらす、そんな誰でもできるような仕事をして、ノホホンとしているわけですね。

 

それで給料を遠慮なくムシりとっていくわけですから、現職からしたら絶望感しかありません。

 

出世したくないというより、昇任できない公務員が増える

 

管理職級の再任用職員が増える最大のデメリットは以下のとおりです。

 

  • 現職の昇任ポストがなくなる。
  • 新規で採用される職員が減少する。

 

 

再任用職員が定数に含まれた場合、職員数そのものを増やすことができないんですね。

 

 

再任用職員はそもそも仕事をしませんから、想定的に現職の仕事量は増えてしまいます。

 

しかも昇任もでいないから給料も上がらない。

 

現役の消防職員に近況を聞くと、昇任とか出世に対するモチベーションが下がってきているとのことです。

 

こうなれば出世そのものをあきらめる人が今後どんどん増えていくでしょうね。

 

出世したくない公務員3:そもそも出世に向いていないパターン

 

そもそも出世に向いていない人は、公務員、民間に関わらずどこの組織にもおられます。

 

 

実際ボク自身も出世に向いていないことを自覚していましたよ。

 

 

結論的にそういった人は無理に出世する必要はありません。

 

なぜなら今までのように管理能力のない職員が出世したところで費用対効果は望めないからです。

 

不祥事さえ起こさなければ、誰もが能力に関わらず昇任、昇給し、定年退職して退職金2,500万円を奪い取っていく…

 

近年の消防組織は組織改革の過渡期で一昔前の「膿」を出そうとしています。

 

今後はマネジメント能力に長けた人材が出世していくことになります。

 

出世したくない公務員も実は組織には必要不可欠

 

今後はマネージメント能力やリーダーシップスキルを持った職員が出世していくことは間違いありませんが、組織にはリーダーを支える優秀なプレーヤーが必要なことは言うまでも有りません。

 

強い組織や、強いチーム作りに参考にされる「働きアリの法則」というのをご存知でしょうか?

 

強い組織にはリーダー肌の人ばかりだけでなく、お互いに得意・不得意を補間し合えるようなメンバーが存在が必須

 

苦手な分野をこなすには多くの時間と労力がかかります。

 

職員同士がお互いの苦手分野を把握し補うことによって、職員一人一人が得意なところに力を発揮させることが可能となります。

 

一昔前の消防の世界では「昇任しない=やる気がない」のような風潮がありました。

 

 

 

「昇任試験受けてくださいよ。そうしないと私の評価が下がりますから、くれぐれもお願いしますよ。」

 

 

 

現職時代、所属長から「昇任試験は必ず受けてくれよ」みたいなことを平気で言われていました。

 

所属長としての立場がそういう発言を助長してしまうのは分からなくもありません。

 

なぜなら、部下の昇任は自分たちの評価に直結するわけですから。

 

しかしボク自身は「人を引っ張る」とか「リーダーシップを取る」よりも、「隊長をサポートする」ことで能力を発揮できる人間でした。

 

部下への指導は自分の職責でしたので、様々な研修などもしてきましたが、内心「やっぱり自分には向いていないな…」という思いでした。

 

出世したくない公務員は最高のプレーヤーに徹する

 

ボクが常々考えていたことは「最高のプレーヤーになる」ということでした。

 

もちろんボクよりも先に昇任していった後輩はたくさんいました。

 

 

ボクはそんな後輩たちに「頼むからボクに気を使わないで!」ということをはっきりと伝えていました。

 

 

後輩にしてみれば先輩が自分の部下になるんですからやりにくいのは間違いありません。

 

もちろんこういった「逆転現象」によって人間関係が悪化してきた職場をたくさん見てきました。

 

消防は階級社会でしかも上下関係がシビアな世界ですから尚更です。

 

出世したくないベテランが意識することは以下の3つです。

 

  • あくまでも後輩たちと一緒の目線で仕事をする
  • 仕事外で後輩とのコミュニケーションを絶やさない
  • 後輩の不満などを聞き取って上司にそれとなく伝える

 

上記の3つを意識しておくと「後輩の上司」ともうまくバランスが取れます。

 

特にボクの場合、消防車の機関員歴が10年以上ありましたので機関運用と管内の地水利には誰にも負けない自信がありました。

 

ある火災現場から帰ってきた時に、後輩の隊長から「さっきの現場は〇〇さんが機関員でぶっちゃけ救われましたよ~、あざーっす!」という言葉をかけられたことがあります。

 

プレーヤーに徹して良かったと思う瞬間でした。

 

まとめ:出世したくない公務員は自分の生き方に自信を持とう!

 

出世をして息苦しい思いをするくらいなら、思い切ってプレーヤーとしての人生を送ってみることです。

 

もちろん人は年齢や仕事での経験を重ねるごとに、物事の考え方や捉え方も新たな方向へシフトしていきます。

 

そう思った時に方向転換すればいいのですが、基本的に個人の「気質」は簡単に変えることができませんので、プレーヤーとしての生き方に自信を持ってくださいね。

 

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この機会に自己分析をしてみて、これから先の消防人生を歩んでくださいね。

 

今回は以上となります。