【元消防士が解説】消防士の筋肉は【筋持久力+〇〇力】でできている!

現役の消防士なんですけど実は筋トレが嫌いでして…

けど仕事で使える実用性のある筋力付けたいし…

 

今回はこういった疑問にお答えします。

 

 この記事の想定読者

 

  • 消防士だけど「筋トレ」とか「マッチョ」がノーサンキューな隊員
  • 消防士はみんなダテ筋を付けているだけでしょ、と疑わないシュールな隊員

 

想定している読者は、上記のとおりです。

 

 この記事の信頼性

 

ボクは過去に消防職員として17年間働きましたが、あくまでも「現場活動で使える身体作り」に取り組んでいました。

 

この記事では、

 

消防士にとって「筋持久力」も大切だけど、実は「〇〇筋」の方がむしろ大切なんじゃないか

 

ということについて解説していきます。

 

【絶対的】消防士の筋肉には筋持久力が命

 

消防士の現場活動は、現場到着してからの20分間が勝負と言われています。これは木造家屋の火災が全焼に至る時間とリンクしています。なので消防士が全力で自らの力を出す時間は約20分間となります。

 

現場到着してから放水をするまでの動きを確認してみます。

 

下車 → 車止め → 水源確認 → ホースカーでホース延長 → 分岐管設定 → 充水 → 侵入準備 → 屋内進入 → 放水 → 鎮圧 → 要救助者搬出 → 再び放水 → 鎮火

 

この一連の動作を20分以内にほぼ全力で行います。つまり、日々のトレーニングでは、この20分間を全力で活動できる筋持久力を付けておかなければならないと言えます。

 

この筋持久力、多くの消防職員が好む「マシントレーニング」ではなかなか鍛えることができません。実は、「マシントレーニング」の効果が期待されるのは最大筋力の向上と筋肥大だけだからです。

 

もちろん最大筋力の向上と筋肥大も大切ですが、そこからさらにもう一歩踏み込まないと、付けた筋肉が邪魔となって、逆に現場活動でしんどい思いをします。

 

そうならないためにも効率よく「筋持久力」を鍛えることをおすすめします。

 

【衝撃】消防士の筋肉に4分間で持久力を付ける時短トレーニング

 

では現場活動に必要な筋持久力を効率よく、できれば簡単に手に入れるためにはどうしたらよいのでしょう?

 

ボクが現役時代に行っていたのが「タバタトレーニング」と言われるものです。まずは動画をご覧ください。

 

 

上記が「タバタトレーニング」と言われるものでして、立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授が開発されたインターバルトレーニングです。

 

身体には「有酸素性エネルギー(酸素を取り込んでできるエネルギー)」と「無酸素性エネルギー(酸素を使わずにできるエネルギー)」の2つのエネルギー供給機構があります。 「有酸素性エネルギー」は、ジョギングやエアロビクスなどの有酸素性運動で鍛えることができ、持久力が上がります。「無酸素性エネルギー」は、中距離走のような運動で鍛えることができます。
タバタトレーニングでは、20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、8セットで疲労困憊に至る間欠運動を行います。8セット=4分間と聞くと、「そんな短時間で効果があるの?」と感じるかもしれません。しかし、田畑教授の研究の結果、4分間の間欠運動によって、大多数の人が「有酸素性エネルギー」も「無酸素性エネルギー」も、同時にかつ、最大に刺激されるということが証明されています。 タバタトレーニングは、短時間で2つのエネルギー供給機構を同時に鍛えることができる、超効率的トレーニングプログラムなのです!!

参照:http://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/tokushu/151106/

 

タバタトレーニングでは、20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、8セットで身体を追い込みます。動画で見てると楽しそうに見えますね。でも実際やってみると地獄を見ます。ホントに…

 

トレーニング後は、全身から乳酸がピューっと噴き出すような感じで、床に倒れ込みます、確実に。それくらい高強度のトレーニングなんですが、最低4分間あればできるという、時短トレーニングでもあります。

 

このトレーニングが現場活動に応用できる、と考えられるのは、常に最大の力を出しつつ、トレーニングを継続するところにあります。現場到着してからの20分間は、何よりも動き続けなければなりません。バテバテになっても動き続けられる筋持久力を身に付けておかないと、ここぞという時に要救助者を救出することができないからです。

 

 

ただしこのタバタトレーニング、当番日にやると確実に現場活動に影響がでます。なので、非番日や週休日にやることを強くおすすめします。

 

ちなみにボクの現役時代のルーティーンは、「当番日にマシントレーニング、非番日と週休日にタバタトレーニング」という感じでした。

 

ちなみにボクは恥ずかしながら、「楽をしつつも、最大限トレーニングの効果を高めたい」という少しズボラなところがありましたので、ビルドメイク24というプロテインに投資していました。

 

このビルドメイク24というプロテインは、知り合いのゴールドジムのトレーナーにコッソリ教えてもらったのですが、HMBがこれだけ含有されているプロテインは市販されていないとのことでした。

 

少しでも楽してパワーアップしたい方はぜひお試しください。ちなみに今なら全額返金保証付きです ➤ 詳細はコチラ!

 

消防士の筋肉に持久力が付いたら次は〇〇力を鍛える

 

消防士の筋持久力は上記のとおり、タバタトレーニングで鍛えられることが可能です。でも現場活動ではもっと大切な筋力が必要となってきます。それが「コミュニケーション力」と言われるものでして、騒然とした火災現場では絶対に必要となってくる能力です。

 

とりわけ消火活動中のコミュニケーションって、日常的に交わすコミュニケーションとは少し違いますよね。なんというか、物々しいというか、殺気立っているというか…個人的には普通でいいのにね、って思うんですが、みんな緊張感でピリピリしているので、ナヨナヨしていたら「あぁ!?」って言われてしまいます。

 

そんなピリピリ感の中でも必要となってくるのが、特殊なコミュ力でして、基本的には以下の2点を抑えておけば現場活動はうまくいきます。

 

指示をかわすコミュ力

 

規模の大きい火災ほど出動隊も増え、他隊の隊員も現場にウヨウヨとしていますよね。そんな中、一瞬でも隙を見せると周りから言われるのが、「おい、〇〇持ってきてくれ!」とか「〇〇を手伝ってくれ!」ってやつです。

 

たとえば、自分の隊長に「指示があるまで必ずそこで待っておけ!」って言われているのに、他隊の先輩や上席者から別の命令を受けた時って、こんな状況になりませんか?「断り辛いな…けど隊長の指示だしな…どうしようかな」って一瞬思いますよね。

 

ご察しのとおり、ここははっきりと断る状況ですよね。いくら自分の先輩や上席者であっても、自隊の隊長の指示を無視することは絶対に許されません。もし、相手がどうしても強引に言ってくるなら、一呼吸置いて隊長に無線で一報を入れるべきですよね。

 

そうしないと、どこかで現場活動の歯車が狂い出しますから、この「他隊の上席者からの指示をかわす能力」っていうのがすごく大切になってきます。

 

隊長に打診できるコミュ力

 

隊長に打診できるコミュ力ってすっごく大切です。現場活動では隊長だって結構イッパイイッパイになってます。そりゃ、人間ですのでどれだけ優れた隊長でも見逃しや、思い違いがあります。

 

この隊長が指示した内容に違和感や疑問に思うことがあれば、間髪入れずに打診しなければなりません。「間違っていたらどうしよう」とか「いや、違うでしょ」とか思っているヒマがあれば、躊躇してはいけませんよ。だってその迷いが命取りとなるかもしれないんですから。

 

たとえあなたの打診が間違っていようと、隊長から「違うだろ!」って言われようといいんです。あなたの打診は隊そのものを救うことだってあるんです。なので、このあたりは日頃からメンタルを鍛えておく必要があります。

 

ちなみにボクが現役時代に、現場活動で必要なコミュ力を高めるために読んだ本が以下の2冊です。




いずれもベタなネーミングに「グッ」と来まして、思わず購入してしまったことを覚えています。内容は「目から鱗」的なものが多く、こっそり当番日に読んでいました。

 

【最終結論】消防士の筋肉は【筋持久力】+【コミュ力】です

 

上記のとおりでして、消防士の筋肉は【筋持久力】+【コミュ力】で成り立っています。

 

日々の体力錬成でぜひ、タンバタトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?ただし、当番中に散り組むと現場活動に支障をきたしますので、非番日、週休日にやってみてください。これだけ時短なトレーニングは他にありません。

 

またコミュ力については、是非以下の本を参考にして頂きたいと思います。上司との付き合い方や部下への指導に間違いなく役立つ内容です。もし、自分自身もコミュ力が足りていないな…と思うなら読む価値ありです。




今回は以上となります。

 

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