【元消防士が暴露】消防士は休みが多いって言うけど実際は…ってことを書きます

消防士は休みが多いって本当ですか?

これから消防士を目指すのですが実際のところどうなんですか?

 

今回はこういった疑問にお答えします。

 

 この記事の想定読者はこんな人です

 

消防士の休みが本当に多いのかどうかを知りたい人

 

想定している読者は「消防士の休みが本当に多いのかどうかを知りたい人」です。

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。

 

 

 この記事の信頼性

 

ボクは東京消防庁と某田舎消防で、通算17年間消防士として働きました。

消防組織のリアルについては、わりと精通しています。

 

今回は、消防士の休みが本当に多いのかどうかを知りたいあなたへ、2つの消防本部で17年間勤務してきたボクが「消防士の休みは多いと言われるけど、本当のところどうなのか?」ということを暴露していきます。

 

 先に結論です

 

消防士の休みは多いです。

 

しかし消防本部によって、かなりの違いがあるので注意が必要です。

 

では始めますね。

 

※注意:自分の経験論に基づいた記載内容となっています。これからお話する内容がすべてではありません。

 

消防士の休みが多いカラクリと必殺「有給休暇」

 

消防士の休みが多いと言われる24時間勤務のカラクリ

 

消防士の休みが多いと言われる理由は、24時間の交代制勤務をしているからなんですね。

 

下記のカレンダーを見てください。

 

 

 

これは2交代制の消防本部の勤務カレンダーです。

 

勤務は朝の8:30~翌朝の8:30まで。

 

消防本部によって朝の9:00~翌朝9:00のところもありますが、基本的に拘束時間は24時間です。

 

 

なので勤務が終われば、翌日の勤務日までは休みとなります。

 

 

非番日:勤務明けの日。業務や急な呼び出しがあれば消防署に行かなけらばなりません。

週休日:完全に休みの日。

 

赤丸のところが勤務日でそれ以外は非番日と週休日。

 

つまり、1カ月に11回消防署に行けばいいだけで、あとはほぼ休みってことです。

 

これが消防士の休みが多いと言われるカラクリです。

 

消防士の休みをさらに多くする必殺「有給休暇」

 

っでこの消防士の休みの多さにさらにブーストをかける夢のシステムがあります。

 

それが、

 

有給休暇。

 

 

え?有給休暇ってどこの企業にもあるやつですよね?

 

 

 

はい、そのとおりです。でも消防士の場合、この有給休暇と公休日の掛け合わせで、どえらいことになるんです。

 

 

さっきと同じように、勤務カレンダーを見てください。

 

 

 

赤丸の日が勤務日でそれ以外は非番と週休日ということをお話しました。

 

っでたとえば、6月5日に有給休暇を取るとしますね。

 

するとこのようになります。

 

 

 

はい、5連休ですね。

 

なんと6月4日から6月8日まで休みとなりますwww

 

 

いとも簡単にロングバケーションが取れるんです。

 

 

ちなみに…

 

ボクが在席していた東京消防庁は3交代制だったので下記のような勤務カレンダー。

 

 

 

3週間に1回だけ日勤といって、夕方までの勤務日があります。

 

っで東京消防庁ではこの日勤の日に自動的に有給休暇が当てがわれるんですよ。

 

 

20日間/年の有給休暇日を計画的に消化していきましょうよ、ってやつです。

 

たとえば、6月6日の日勤日に有給休暇を取るとします。

 

するとこのようになります。

 

 

 

はい、4連休ですね。

 

 

3週間に1回は必ず4連休でしたw

 

こういう一面を見ると消防士っていいよな~って思いますよね。

 

だって1カ月に11回だけ仕事に行けばあとは休みだし、有給休暇を取れば5連休とか4連休がゲットできる。

 

こんなに恵まれた職業はないじゃん!

 

ってなります。

 

 

ボクが消防士を目指す際もこういったイメージでした。

 

消防士になれば休みが多いし好きな事やりたい放題だ~みたいな感じでした。

 

けど実際に消防署で働き出すと…

 

自分が完全に浮かれていたことを痛感させられます。

 

【悲報】消防士は休みが多いので最高…ではない

 

消防士は休みが多い分仕事は激務

 

消防士の勤務体制についてはこれまでお話してきたとおりで、確かに休みが多いですよね。

 

1カ月に11回消防署に行けばいいだけだし。

 

ただね、ボクが現役消防士時代に感じてたのは…

 

これくらいの休みの多さでないとやってられない!

 

ってやつです。

 

とにかく疲れるんです。

 

現場活動はもちろんですが、疲れる疲れる、人間が。

 

火災出動なんて四六時中あるわけではありません。

 

むしろ出動して疲れた方が「仕事したぞ」感があって精神衛生上は〇。

 

それより悲惨なのが消防署での人間関係。

 

詳しくは下記記事を見てください。

 

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マジで疲れますよ、心が。

 

 

もちろん素晴らしいチームもたくさんありますから一概には言えませんが…

 

 

職場風土がヤバい消防本部では、本当に毎日がつらい。

 

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さらに田舎の消防にあってはもう仕事量が半端なく多い…

 

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田舎ってヒマでしょ…

 

みたいな都市伝説がありますが、あくまでそれは出動件数が少なくてヒマってやつ。

 

実際に田舎の消防署ではクソほど雑用や事務処理がありますから、決してヒマではありません。

 

 

語弊を恐れずに言えば、むしろ東京消防庁の方がヒマでしたよ。

 

ボクが転職したような超絶ブラックな田舎消防もゴロゴロあります。

 

消防士は休みの多くを寝て過ごす【ズタボロ非番日】

 

24時間勤務明けの非番日は、ザ・ボロ雑巾状態。

 

まあズタボロです。

 

「24時間人間疲れ」のせいで、ジャブを打たれ続けてパンチドランカー状態。

 

 

消防署から家に帰って速攻で眠れる人はまだマシなんです。

 

 

つらいのは眠たいはずなのに眠れない状態。

 

ボクがそうでした。

 

眠れたとしても、数時間後に起きれば、ドロ〜っと沼のような感じ。

 

眠たい、しんどい、けど眠れない

 

24誌間勤務明けは気が立っていて、脳ミソの興奮状態が続くんだと思います。

 

消防士の多くが睡眠障害を抱えてしまうのも納得できます。

 

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結局この睡眠不足が積み重なり、披露がどんどん蓄積していくことになります。

 

20代のうちはいわゆる「若さ」で乗り切れますが、30代ともなるとこの「ジャブ」が効いてくるので要注意です。

 

24時間勤務がハードであると言われる理由は実はこういったことにあるんです。

 

田舎の消防士は休みが多いけどかなりヤバいぞ

 

田舎の消防士は休みが多いけど呼出しも多い

 

田舎の消防本部って、100人とか200人の人員で成り立っています。

 

大都市に比べて火災出動や救急出動は少ないのですが、それでも慢性的な人員不足を抱えています。

 

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なんと…

 

自分の非番日や週休日に火災が起こると呼び出されるんです。

 

信じられないでしょ?

 

 

実際にボクは若い頃、事あるごとに呼び出されていました💧

 

 

ボクの自宅が消防署に近かったことと、若かったことが要因です。

 

今から15年以上前のことですので、今は状況が変わっているかな?

 

その頃は消防署での采配がメチャクチャでしたw

 

「おい、〇〇だけど。お前、今酒飲んでないよな?火事だ!ちょっと署に来てくれ!」

 

みたいな感じ。

 

若いと尚更です。

 

特に東京消防庁から転職してきた当初はカルチャーショックでブッ倒れそうでしたw

 

田舎の消防士は休みが多いけど余計な付き合いも多い

 

これは警察、消防士、自衛隊に共通しているでしょうね。

 

 

職場の先輩達はプライベートにもゴイゴイと介入してきます💧

たとえば…

 

次の非番日に地理調査するからオマエも来いよ。

署長の娘さんが合コンしたいんだって…オマエも来るよな。

〇〇が結婚するんだって…連名でご祝儀包むか?

 

本当にサイコパスです。

 

地理調査なんて自分でやってるし、好きな時に行きますから…

 

え?署長の娘さんの合コン?それ、どう考えてもヤバいやつでしょ…

 

今回はご祝儀スルーするつもりだったのに、気安く誘うから…金欠なのにキツいじゃんか…

 

もうバラエティー豊かなキラーパスだらけ。

 

分かるんです。

 

先輩が誘うのも。

 

後輩の面倒を観てくれているんですよね。

 

けど…

 

 

ウザいw

 

 

 

なんか消防独特の風習というか、風土というか。

 

ただでさえ24時間勤務で身をすり減らしているのに…

 

 

クタクタの勤務明けや、せっかくのプライベートタイムはそっとしておいて…って感じになります。

 

 

あっさりした先輩もいるけど、そうじゃない先輩もゴロゴロと生息しているのが現状。

 

もちろん消防本部や消防署のカラーにもよるけど、未だにこんな感じじゃないですかね。

 

【結論】休みも給料も多い消防士を目指せば失敗しない

 

結論を言いますと、休みも給料も多いのは大規模消防本部です。

 

っでさらに給料と休みがたっぷりと欲しいならズバリ、

 

東京消防庁

 

です。

 

ぶっちゃけ東京消防庁に敵う消防本部はありません。

 

まあそりゃあ人間で成り立っている組織ですから、東京消防庁といえども色んな人たちがいます。

 

消防署によってもカラーが違ってくるし。

 

もちろんウザい先輩やクラッシャー上司もいる。

 

 

これはどこの消防本部で働いてもいっしょですよ。

 

 

抜群に高い給料と安心の3交代制。

 

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人員不足なんてのはないから、確実に有給休暇が取れる。

 

火事だからと言って非番日の緊急呼び出しもない。

 

 

田舎消防に転職してから東京消防庁がいかに素晴らしい組織かを痛感しましたね。

 

っでやっぱり3交代制ってことがサイコーです。

 

1当番行けば、次の日が非番でその次の日は週休なので圧倒的に身体が楽。

 

田舎消防では2交代制でさらに非番日に業務や呼び出しがありましたから超ハードでした。

 

っでこれは休み云々に関係ありませんが、東京消防庁は消防車に5人乗車が当たり前。

 

 

田舎消防では、消防車に3人とか酷けりゃ2人、なんてこともザラでしたからw

 

さらに、出動指令がかかっても出動しない「残留員」の存在。

 

いわゆる「お留守番署員」です。

 

もちろん他の署員と同じように24時間勤務をするのですが決して出動はしない。

 

無敵ですねwww

 

イメージ的には「舎監」のような感じですかね。

 

こういった残留員が確保できるのも人員に余裕がある証拠。

 

ホント、東京消防庁はスゴイですw

 

とにかく良い消防本部を目指して下さい!

 

ボクからお伝えできることは、

 

とにかく良い消防本部を目指してください!

 

ってことです。

 

ボクが失敗しましたから💧

 

 

ボクは3年間東京消防庁で働いた後、地元の田舎消防に転職しました。

 

転職後に感じたのは、

 

どえらいところに来てしまった…

 

ってこと。

 

消防っていう看板が同じだけ。

 

東京消防庁とは、人も資器材も勤務体制も給料も休みもすべてが違いすぎる。

 

 

かろうじて同じなのが、消防車が赤で救急車が白ってことくらいww

 

 

もうそれ以外は悲惨でした。

 

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なのでこれから消防士を目指す人は,

 

絶対に「良い消防本部」を選んでください。

 

けど…

 

どうやって「良い消防本部」を選ぶかなんて分からない…

 

これが率直な思いなんじゃないでしょうか。

 

各消防本部の公式ホームページやYouTube。

 

どの消防本部も素晴らしい内容を発信していますよね。

 

けどね、

 

ホームページやYouTubeがすべてではないんです。

 

もちろんウソではないんですがね、現実とかけ離れているというか、盛り過ぎというか…

 

 

消防士に採用されてから、きっと幻滅しますから気を付けてくださいね。

 

だからボクのnoteには、各消防本部が発信しているような「盛った情報」は一切載せないことにしました。

 

これから消防士を目指すあなたにとって、「キラキラした情報」って必要ですか?

 

それよりも、

 

休みはしっかり取れるのか?

ブラックな風土ではないか?

人間関係や上下関係はどうか?

仕事内容はどんな感じなのか?

 

こんなことが知りたいはず。

 

なので消防士を目指すあなたにとって「本当に必要な情報」を盛り込みました。

 

消防士の採用試験を受ける前にこのnoteを読んでおけば、まず失敗することはありません。

 

なぜならこれから消防士を目指す人が失敗しないような情報がこのnoteに盛り込まれているからです。

 

本気で消防士を目指すなら読んでおいて損はありません絶対に。

 

このnoteを読んでそれでも、

 

消防士になりたい!

 

って思うなら、

 

あなたの思いは本物です。

 

では。