30代の消防士が転職して後悔することって具体的にはどんなことですか?
逆に消防士から転職しても後悔しない方法ってあるんですか?
今回はこういった疑問にお答えします。
この記事の想定読者はこんな人です!
30代の消防士が転職して後悔すること、後悔しない方法を知りたい人
ボクのサイトにたどり着いた人の中には「30代だけど消防士から転職したい」と思っている人がいるかもしれませんね。
ボクも実は在職中はあなたと同じように思い悩み、そして消防士から転職、独立しフリーランスとして生活しています。
現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。
しかし30代で消防士が転職すると後悔するんじゃないか?もし後悔しないとしたらどんな方法で転職すればいいのか?と毎日考えていたのを覚えています。
というのも「消防士から転職した人の生のリアルな情報」がなく、ネットで調べても転職サイトや転職エージェントの紹介記事ばかり…
「消防士から転職した人で実際に後悔した人、後悔せずに消防士から転職する方法が書かれた記事があればいいのにな」と思っていました。
なのでボクは「自分自身の体験談や現職時代に消防士から様々な業界に転職した先輩や後輩のリアルな話」をまとめることにしたんです。
この記事の内容はこんな感じでです!
- 30代の消防士が転職すると後悔するのか?
- 30代で消防士から民間企業に転職して後悔すること
- 消防士から転職しても後悔しなかったのはなぜ?
- 消防士から転職しても後悔しないためのツール【ストレングスファインダー】
- 消防士から転職しても後悔しないのはどんな人か?
上記の内容はすべてボクが転職前、転職活動中に悩んだこと、そして実際に転職してみて感じたことです。
この記事を読むことで「消防士を辞めたい」「消防士から転職したいけど後悔しないだろうか…」と思っている人の悩みが少しでも解決できればと思います。
転職を考えている消防士の方にちょっと朗報です。
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【疑問】30代の消防士が転職すると後悔するのか?
いきなり結論ですが、率直に言えば「ちょっと後悔する」です。
ボクは消防士として勤務しながら、非番や週休日を利用して転職活動をしていたのですが、やはり「このまま転職してしまって後悔しないかな…」と悩んでいました。
実際に現職時代の後輩で25歳で消防士から民間企業に転職したある後輩は「転職して後悔している…」という人がいました。
その一方で消防士から民間企業に転職して「これほどいい仕事はないな!」と転職を大成功させた先輩もいました。
消防士の転職先としてトラック運転手ってどうなんですか? 今回はこういった疑問にお答えします。 この記事の想定読者 消防士の転職先とし[…]
ボクは現職時代に実際に転職した先輩や後輩と連絡をとりつつ、実際に転職したらどうなるのか?生活していけるのか?あれやこれやと聞いていました。
そういった中で、消防士から転職をして後悔していない人のあるパターンが見えてきました。
それは「あらかじめ後悔しそうなことを見える化していた」ことです。
消防士から転職する際に不安なことは「転職後の収入はもちろん、仕事内容や職場環境、ライフスタイルがどんなふうに変化するのだろうか?」ということです。
こういったことは実際に転職してみないと分からないことも多い上、多くの方は「転職後の見えないこと」に不安を覚え、その不安が現実となるとやはり後悔につながります。
ですから消防士から転職して後悔しないためにも、あらかじめ後悔しそうなことをこれから「見える化」していきましょう!
ここからは消防士から転職して多くの方が後悔すること、そしてボクが実際に転職して後悔したこと紹介します。
30代で消防士から民間企業に転職して後悔すること
30代で消防士から転職して「やっぱり後悔する部分はあるな…」という先輩や後輩に聞いてみると大体共通することは以下の5つのことです。
- 転職直後は民間企業の仕事のスピード感についていけない
- 消防組織とは明らかに環境と雰囲気が違い過ぎる
- 消防で身に付けたスキル・知識がほとんど役に立たない
- 消防士から転職すると周囲の見る目が変わる
- 転職先にもよるが総じて福利厚生が良くない
あなたもぼんやりと上記のようなことをイメージしていたかもしれませんね。
でもこの5つ、冷静に考えると転職する前に簡単にクリアできそうなことばかりですよね。
消防士からの転職で後悔すること:転職直後は民間企業の仕事のスピード感についていけない
消防士はもとより公務員から民間企業に転職した際によく耳にすることは「仕事のスピード感についていけない」ということですよね。
ボクも実は消防士から民間企業に転職した直後は、「仕事ってこんなスピードで進めて行くものなの?」と思っていたのですが、よくよく考えて見ると、実は民間企業の仕事の進め方が早い、ということではないんですよね。
なぜなら民間企業の仕事が早いと感じてしまう理由は、役職にとらわれることなく、いわゆる「平社員」でもあってもある程度の決定権を持たされているからなんです。
消防職員の場合は、すべての業務にいわゆる「お伺い」が必要となってきます。
一番分かりやすいのは文書起案なんかがそうですよね。
面倒な決裁区分があって、各階級の上司からその都度差し戻しがあったりして、一つの起案を完結するのに下手をすれば数週間を要します。
一方民間企業の場合は、各役職の上司にいちいち伺いを立てることはほとんどありません。
プロジェクトをスムーズに進めて行くためには若干の根回しをしておく必要はありますが、ほとんどの場合が担当者に一任されています。
結果報告などは社内メールで完結できてしまう世界です。
要は「仕事を主体的に進めて行くスタイル」に違和感を感じるような人は、いつまで経っても民間企業の仕事のスピード感についていけないかもしれません。
消防士からの転職で後悔すること:消防組織とは明らかに環境と雰囲気が違い過ぎる
1つ目に消防士から民間企業へ転職したら、まずは職場環境やオフィスの雰囲気の違いに驚かされます。
ボクの場合で言いますと単純に、「毎日出勤する」「ミーティングがない」「オフィスが静か」というようなことに戸惑いました。
基本的に長年隔日勤でしたので、そもそも毎日通勤しなければならないライフスタイルに少しストレスを覚えました。
今までは月に11回程度消防署に出勤すれば良いだけでしたので、このギャップは当然と言えば当然です。
2つ目に民間企業では毎日同じ時間に行われるようなミーティングや申し送りがありません。
ボクが勤務していた消防署ではミーティングが「儀式化」していましたので、不毛で無駄なことに1時間以上も時間を費やすことも珍しくはありませんでした。
ただし今から思えばこれっていい息抜きになっていたんですよね。
あーでもない、こーでもない、といつまでも結論付けないミーティングでしたが、民間企業ではこの「息抜きの場」があまりないので逆にしんどく感じる場合もあります。
消防士からの転職で後悔すること:スキル・知識が役に立たない
消防士で培った知識やスキルは民間企業ではほとんど役に立ちません。
なぜなら消防士の仕事内容は限りなく特殊で、現場活動で必要とされるスキルが民間企業で必要とされる場面がないからです。
しかし、よく考えて見ますと消防士の知識やスキルが役に立たないのは当然ですし、何も消防士から民間企業への転職に限ったことではありませんよね。
民間企業から民間企業への転職においても、こういったことは起こり得ることなんです。
厳しいことを言いますが、自分が今持っている知識やスキルはどういったものなのか?転職先で活かせる職業は何なのか?というリサーチが甘かった結果です。
ですから転職先を選ぶときは、自分の市場価値を把握することはもちろん、どのような企業でスキルアップしていくのか、転職後に目指すべきライフスタイルは一体どのようなものなのかを具体的にイメージできる企業を選びましょう。
消防士からの転職で後悔すること:周囲の見る目が変わる
消防士として働いていると周囲から「消防士なんだ、へ~、いいな~」というように羨む声を聞いたりします。
しかし消防士から民間企業に転職するとやはり周囲の見る目が変わります。
転職をカミングアウトしたときは「安定を捨てるのはどうかしてる」と、奥さんからも自分の親からも猛反対されました。
最終的に奥さんと自分の親は「それもまた人生だね」と言うように後押してくれましたが、それに反してご近所の見る目は明らかに変わりました。
ボクは田舎街に住んでいるので比較的ご近所付き合いがある環境なのかな、と思います。
消防士として働いていた時は、自治会の防火・防災委員にも指名されましたし、地域の避難訓練なんかはしょっちゅう駆り出されていました。
しかし、消防士から民間企業に転職すると「消防署辞めたんだってね」とか「何かあったの」というようなことをそれとなく聞かれます。
これが最初は面倒に感じて結構ストレスでしたね。
悲しいかな周囲の人たちは半分くらいは興味本位で聞いてきます。
ですからそういった周囲の目を気にするようなタイプの人は消防士からの転職をおすすめしません。
消防士からの転職で後悔すること:福利厚生が良くない
ボク自身、東京消防庁と地方の消防本部で長年働いて実感したことなんですが、福利厚生は一般の民間企業に比較してもやはり恵まれてたと言えます。
市町村共済組合の存在
結婚・出産・病気・けがの際に市町村共済組合から支払われる給付金やそれに伴う休暇制度は、他の民間企業で設けられていても実際に機能していないことが多くあります。
さらにもっと言すと、共済積立貯金を利用している方ならお分かりだと思いますが、今のご時世利率が1%以上ある銀行預金なんて存在しません。
ボクは公務員を退職した今も、ideco(確定拠出年金)や積立nisaといった投資を継続していますが、それらで概ね年利5~7%台です。
もちろんこういった投資はリスク有りですのでそれを加味すると、安全資金のプール先で1%以上もの利率を得られることは共済積立貯金は魅力的な制度と言えます。
民間企業では出ない場合もある退職金
日本を代表するような大企業はもちろん公務員以上の福利厚生制度がありますが、ほとんどの民間企業は公務員ほど条件はよくありません。
さらに、場合によってはまとまった退職金が出されない民間企業もザラです。
消防士として働いていると、いわゆる市町村共済組合の恩恵を知らず知らずのうちに受けていますので、民間企業に転職してからの福利厚生の悪さにがっかりしてしまうかもしれません。
そうならないためにも消防士から転職する際には、転職先の企業の年収だけでなく福利厚生も確認しておきましょう。
消防士から転職しても後悔しなかったのはなぜ?
ボクは消防士から民間企業に転職、フリーランスになったわけですが、結果的にはほとんど後悔していません。
後悔したことをあえて言うならば、「収入が不安定」「寂しい」ということでしょうか?
下記の記事で詳しくお話しています。
消防士を退職したいと思っています。 失敗せずに転職できる方法を知りたいんですがなかなかいい情報がなくて... 今回はこういった疑問にお答えします。 この[…]
じゃあ、ボクはなぜ後悔しなかったのか?
理由は、最終的な目標がフリーランスになるとういうことがはっきりしていたのと、転職活動前の自己分析を怠らなかったからなんです。
自分はどんなタイプの人間で、自分の強みは何なのか?
自分の強みを探すのは意外にも難しく、いわゆる「マイナス思考」が邪魔をしてしまって本来の自分と向き合えません。
しかし、自分の強みを知ることができれば、自分を活かす方法を知ることができるわけです。
もしあなたが今「消防士として働くことがストレスだ」と感じているのなら、あなた自身の強みを活かせていないのかもしれません。
消防士から転職しても後悔しないためのツール【ストレングスファインダー】
結論を申しますと、転職を失敗させないためには自己分析専用のツールを使うことです。
先ほども申しましたように、自己分析は自分の力ではできません。
ボクはストレングスファインダーという米国ギャラップ社が開発したオンライン「才能診断」ツールを使いました。
公式サイト内で177個の質問(ボクは40分くらいかかりましたw)に答えると、驚くほど正確な自分の強みや才能が分かります。
- ネットで書籍を購入してストレングスファインダーのアクセスコードを使用する方法
- ギャラップ社の公式ホームページからストレングスファインダーのアクセスコードを購入する方法
ボクは、ギャラップ社の公式ホームページからアクセスコードを購入してストレングスファインダーを利用しましたが、ちょっと失敗でしたw
基本的にはネットで書籍を購入してストレングスファインダーを利用することをおすすめします。
なぜなら、書籍にはストレングスファインダーで診断される、強みの性質や分析方法が書かれているので、圧倒的に分かりやすいからなんです。
最初からこのことを知っていたらネットでポチってましたw
ボクは消防士から民間企業に転職する前に、あらかじめ消防士から転職した2人の先輩にヒアリングをしていたので、上に挙げた5つのことはクリアしていました。
さらにストレングスファインダーで自分の強みや特徴、自分がマッチできる環境を「見える化」させました。
akira-sanのストレングスファインダーの診断結果
- 内省(戦略的思考力)
- 慎重さ(注意力)
- 着想(発想力)
- 親密性(人間関係構築力)
- 分析志向(追及力)
下の画像でもう少し詳しく説明されていますね。
1位の強みは「内省」でした。
ここに書かれているようにボクは決して知的な人間ではありませんw
しかし昔から目的志向が強くて、自分の頭の中で目的達成のための手段やシナリオを考えるタイプでしたので、この結果には大いに納得できました。
2位と5位の強みは「慎重性」「分析志向」でした。
ボクはどちらかと言うと石橋を叩くのが常で、新たな物事を始める際には綿密にリサーチするタイプです。
消防士時代には予防業務に長く携わっており、当時は法令はもちろん、告示や通達といったものを穴が開くほど見ていたので、ものすごく当てはまるなと思います。
3位の「着想」も納得でした。
4位の「親密性」はちょっと意外だったかな、というところです。
どちらかと言うと消防組織内では「一匹狼」的な立ち位置で勤務していたからです。
チームの目標を達成するためにはあくまでも個々の努力やスキルが必要であって、それを終結させてこそ強いチームが作れると思っていたからなんです。
ストレングスファインダーって無料で利用できるの?
診断テストを受けるIDが付録として付いてくる「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」の書籍は、1,944円(Amazon、楽天市場)します。
中古本も販売されていますが、新品で購入しなければIDが使えないんです。
消防士から民間企業に転職したりフリーランスを目指している人には、圧倒的にストレングスファインダーの利用を推奨したいのですが、残念ながら無料では利用できません。
ただ、自分の人生を決めるツールといっても過言ではありませんので、個人的には決して高い買い物というわけではないと思います。
消防士から転職したい人向けの無料神ツール
実は転職業界で、「ストレングスファインダーの無料版」と呼ばれている自己診断ツールがあります。
就職、転職の国内最王手企業のリクルートキャリアの、リクナビNEXTが提供している「グッドポイント診断」です。
※登録完了後、約20分で診断できます。
ストレングスファインダーの質問が約180問であるのに対して、「グッドポイント診断」はなんと約300問。
有料の「ストレングスファインダー」より細かく自己分析が出来るため、完全無料にもかかわらず非常に精度の高い診断が可能です。
ストレングスファインダーが1,944円という価格設定でもベストセラーとなっているので、「グッドポイント診断」のクオリティを考えると有料でもおかしくないのですが…
さすが転職業界最大手のリクナビNEXTですねw
今なら無料で診断できますので、無料公開されているうちに、一度は試して見ることを強くオススメします。
診断はボクの場合約20分で終了しました。
完全無料で、たったの20分で自己診断ができるとなると、使わない手はありませんよね。
※登録完了後、約20分で診断できます。
結局、消防士から転職しても後悔しないのはどんな人か?
結論を申しますと、ズバリ「消防士に向いていない人」です。
誤解して頂きたくないのが「いつもミスばかりして怒られる」、「現場活動がうまくできない」などの理由で、消防士に向いていないな…と思っているような人のことではありません。
ボクが「消防士に向いていない人」と捉えているのは、「階級組織で働くことに違和感を感じる人」です。
このあたりの内容は以下の記事で詳しくお話しています。
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消防士を退職したいと思っています。 失敗せずに転職できる方法を知りたいんですがなかなかいい情報がなくて... 今回はこういった疑問にお答えします。 この[…]
上記の記事では「消防士を退職して失敗せずに転職できる方法」について、かなり具体的に書かせて頂いています。
消防士から転職する方法を知りたい方は是非参考にしてみてくださいね。
今回は以上となります。