【実体験】消防士に向いている人の「5つの条件」がヤバすぎる件…

あ~…消防士になりたいんだけどな~

けど自分が消防士に向いているか分からないし…

実際にどんな人が消防士になっているのか知りたいっス。

 

今回はこんな疑問にお答えしていきます。

 

 この記事の想定読者はこんな人です

 

消防士に向いている人ってどんなタイプなのかを知りたい未来の消防士

 

想定している読者は「消防士に向いている人ってどんなタイプなのかを知りたい未来の消防士」です。

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

 

 この記事を書いたボクの経歴

 

ボクは東京消防庁と某田舎消防で、通算17年間消防士として働きました。

消防士に向いている人がどんなタイプなのか身をもって体験してきました。

 

今回は、消防士に向いている人ってどんなタイプなのかな?と疑問を持っているあなたに、ボクの実体験をもとに「消防士に向いている人間」について紐解いていきたいと思います!

 

 先にちょっとだけ便利ツールの紹介です。

 

「グッドポイント診断」というツールを使えば、「自分が消防士に向いているかどうか?」を知ることができます。

 

この「グッドポイント診断」は、リクナビNEXTが提供している無料診断ツール。

 

自己分析をすることは、消防士や公務員を目指す方だけでなく、就活生にとっては必須です。

 

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※登録完了後、約20分で診断できます。

 

消防士になる前に、きちんと自己分析をしておけば後悔しませんよ。

 

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 さあここから本題です。

 

いきなり結論を言います。

 

消防士に向いている人は以下の5つの条件を満たした人です。

 

  1. いつでも爆睡できる
  2. あまりテンパらない
  3. 理不尽に耐えられる
  4. 空気を読みまくれる
  5. 長いものに巻かれる

 

逆に言えば、この5つの条件を満たせなければ、はっきり言って消防士にならない方が良いです。

 

なぜなら、ボク自身この5つの条件を満たせずに、苦しい若手消防士時代を過ごしたからなんです。

 

消防士になる前にこのことが分かっていたら、もしかしたら、ボクは消防士を目指さなかったかもしれません。

 

それくらい切実なことですので、じっくり読んでください。

 

消防士に向いている人の条件①:いつでも爆睡できる

 

消防士に向いている人の条件の1つ目は、「いつでも爆睡できる」です。

 

なぜなら消防士は「眠れてナンボ」だからです。

 

これはもちろん、消防車内で居眠りしたり、ミーティング中に爆睡したり、という意味ではありません。

 

いかに仮眠室で爆睡できるか?という意味です。

 

消防署での仮眠時間はたったの5時間。

 

この5時間で質の良い睡眠が取れるどうかで、消防人生の良し悪しが決まるわけなんです。

 

どういうことか?

 

ご存知のとおり、消防士は夜中でも出動指令がかかれば出動します。

 

もちろんその現場が長引けば朝まで徹夜です。

 

しかしこんなのは年に数回。

 

じゃあ、ほとんどは仮眠できるんじゃないか…ってなるかもですが、実はそうではありません。

 

消防署では夜中に「勤務」というものがあります。

 

この「勤務」は、署員が夜中に順番に起きて、駆け付け通報に対応したり、庁舎の巡視をしたりする仕事です。

 

っでこの「勤務」が厄介なのは、当番日によって時間帯がバラバラだということです。

 

たとえば、ある当番日の勤務は深夜の1時から4時、次の当番日の勤務は22時から1時という感じです。

 

つまり消防士というのは、2日に1回は必ず生活リズムが崩される職業なんです。

 

消防士が短命だというのは、この質の悪い仮眠のせいだと言っても過言ではありません。

 

いつ出動指令がかかるか分からないというプレッシャーがあるのと、他の署員のイビキや寝言、仮眠室を出入りする物音…

 

大体の署員はまともに眠れていません。

 

っで24時間勤務明けの非番日は睡眠不足で撃沈します。

 

逆に言えば、これらを全く気にすることなく、仮眠時間に爆睡できれば、限りなく消防士に向いていると言えるわけです。

 

消防士に向いている人の条件②:あまりテンパらない

 

消防士に向いている人の条件の2つ目は、「あまりテンパらない」です。

 

消防士は現場活動で冷静沈着に動けなければなりません。

 

燃え盛る家からの窓から、発狂しながら手を振る人を見ても

 

車の下敷きになって、糞尿まみれ血まみれでうごめく人を見ても

 

水上バイクの事故で「早く助けろや!」と5人のヤクザ達に絡まれても

 

テンパりそうになるのをコントロールしながら活動しなければなりません。

 

これは消防士として当たり前のことですし、こんなことでテンパるようではそもそも消防士には向いていません。

 

しかし、もっと大切なことは…

 

先輩や上司の前でテンパらないことです。

 

消防士に向いているか向いていないかは、これが大きな決め手となります。

 

なぜか?

 

消防士の世界は依然、「新人いびり」の風土があるからです。

 

消防学校を卒業し、消防署に配属された新人は、周りの先輩や上司の格好の餌食となります。

 

さっさとここに巻き結びしてみろよ!

 

次の業務先の最短経路を教えてくれねえか?

 

おい、立入検査は消防法第何条に基づいてる?

 

こんな感じで先輩や上司から容赦なく質問責めにされるのが新人の日常です。

 

げ…こんなところに巻き結びなんてしたことないぞ…

 

ヤバい…まだ道を覚えていないんだよな…

 

消防法の第一条ではないよな…マジで分かんねぇ

 

顔色を変えて、不自然な動きをしようものなら…

 

なんだよオマエ、そんなことも出来ねえのかよ!

 

頼むぞ期待の新人!もうここは消防学校じゃねえんだからよ!ワッハッハ~!

 

こんな感じで吊し上げられてしまいます。

 

これを繰り返すとどうなるか?

 

「出来ない新人」のレッテルを張られてジ・エンドです。

 

なので消防士に向いているか向いていないかは、上司や先輩の前でテンパらないかどうかにかかっているわけです。

 

消防士に向いている人の条件③:理不尽に耐えられる

 

消防士に向いている人の条件の3つ目は、「理不尽に耐えられる」です。

 

消防士の世界は基本的には理不尽です。

 

消防組織のトップや市長が、白を黒と言えばそれに従わなければなりません。

 

これはボクの現職時代の実話ですが…

 

訓練中に上司に意見すれば、

 

「テメエ!生意気言いやがって!意見をするなら階級を上げてから言えよ!自分の立場をわきまえろ!」

 

と噛みつかれる。

 

救急車が出動する際には、法律上サイレンを鳴らさなければいけないのに、

 

「付近住民から苦情が出ている!救急車のサイレンは大きな道に出るまで鳴らさないように!」

 

と消防組織のトップが言えばそれに従う。

 

消防本部の予算が本当にヤバくて、消防車や署員の作業服も更新できない状態なのに、

 

「市長の意向で救助隊会への参加と消防音楽を存続することに決まった。」

 

となればやるざるを得ない。

 

こんなのがザラでした。

 

消防の世界では、入庁時期、年齢、階級の上位の職員が最も影響力を持っています。

 

一般の企業では有り得ない超縦社会。

 

このような超縦社会で理不尽を被るのはやはり若手職員です。

 

発言権なんてありません。

 

意見したとしても倍返しされて、消防人生を棒に振ることになりかねません。

 

消防士の世界に飛び込むのならこのことを覚悟しておいた方が無難です。

 

消防士に向いている人の条件④:空気を読みまくれる

 

消防士に向いている人の条件の4つ目は、「空気を読みまくれる」です。

 

「空気を読める」ではなく「空気を読みまくれる」というところがミソです。

 

消防の世界での「空気の読み方」は半端なくイヤらしい。

 

たとえば…

 

いつもは訓練に積極的な係長が、訓練嫌いな上司がいる日は全くしない。

 

その日は訓練をしなくても良いように、朝から夕方まで立入検査や消火栓点検に出向する。

 

よほどのことでもない限り、夜に訓練はしないので夕方まで乗り切れば大丈夫なわけです。

 

そうするとその訓練嫌いな上司の機嫌を損ねることはありません。

 

あとは…

 

事務処理をしようとしていても、上司が草刈り機を持ち出せば、すぐに自分も倉庫に向かい、草刈り機を出してせっせと消防署の草刈りをする。

 

夕食がカレーの時は、甘口、中辛、辛口の3種類を作り、味覚の違う先輩達の機嫌を損ねないようにする。

 

もうね、イヤらしいんですよ、ホントに。

 

小姑のような感じです。

 

でも、こうでなきゃ消防の世界では生きていけないし、向いていない。

 

もちろん、新人のうちからこんなパーフェクトな人間なんていません。

 

上司に「てめえ、ホントに空気がよめねえヤツだな!」と言われながらも、歯を食いしばる。

 

これらを耐え忍んだ人のみ、消防士として生き残れるわけです。

 

消防士に向いている人の条件⑤:長いものに巻かれる

 

消防士に向いている人の条件の5つ目は、「長いものに巻かれる」です。

 

これは消防士に向いている、向いていない以前に、公務員として生きていく上で必要なことです。

 

もしあなたが「意識高い系」の人ならこの項目は読み飛ばして下さい。

 

はっきり言って、消防士はもとより公務員の世界に「ジャンヌダルク」は必要ありません。

 

よく新人で、「今は個性が尊重される時代だから、言いたいことは言わせてもらいます。」というようなスタンスの人がいるんです。

 

そういう新人は、今までの人生で否定されることなく育ってきたんでしょう。

 

これは現在の時代背景や、そういった教育方針を推進してきた大人のせいでもありますから、仕方のないことなのかも知れません。

 

しかしです。

 

それを消防に入ってからやると…

 

確実に失敗します。

 

しかも、消防士になりたてで、このような「痛い」空気を出してしまうとマジでヤバいです。

 

後から修正が効きません。

 

というか、完全に干されます。

 

消防士の世界ってそれくらいイヤらしいんです。

 

消防士として定年退職するまで、甘い汁を吸いながら働きたければ、粋がった改革は身を滅ぼします。

 

長い物に巻かれまくることで、あなたの消防人生は約束されます。

 

バカになって上司の言いなりになり、「絶対服従」のフリをしておけば、大丈夫なんです。

 

自分の個性を出したい人は是非、民間企業で働いてください。

 

【実体験】消防士に向いている人の「5つの条件」がヤバすぎる件のまとめ

 

繰り返しますが、消防士に向いている人は下記の5つの条件を満たしています。

 

  1. いつでも爆睡できる
  2. あまりテンパらない
  3. 理不尽に耐えられる
  4. 空気を読みまくれる
  5. 長いものに巻かれる

 

この5つの条件を満たせなければ、消防士にならない方が良いです。

 

この条件はボクの17年間の消防人生で実感したリアルです。

 

「グッドポイント診断」を利用して、事前に「自分が消防士に向いているかどうか?」を知っておくことが必須です。

 

\消防士診断ツールはこちら/

※登録完了後、約20分で診断できます。

 

消防士になる前に、きちんと自己分析をしておけば後悔しませんよ。

 

【公式サイト】https://next.rikunabi.com/

 

ここからはあなたに向けたメッセージです。

 

最近はどの消防本部も、YouTubeをはじめとするメディアでの露出が増えています。

 

動画では「クリーンでアットホームな消防」がアピールされていますが、それを見てあなたはどう思っていますか?

 

もしかしたらこんな風に思っているのではないでしょうか?

 

自分もYouTubeに出てくるような素晴らしい消防本部で働きたい!

 

これは当然の思いです。

 

魅力的な動画を見せられたら誰しもそう思います。

 

消防の世界に飛び込む前にこの動画を見たら、ボクもそう思ったかもしれません。

 

しかし…

 

17年間、2つの消防本部で働いた経験のあるボクから言わせてもらうと…

 

ぶっちゃけ…

 

信じない方が良いです。

 

なぜなら消防組織とは、そんな「キラキラしたもの」じゃないからなんです。

 

令和に入った現在でさえ、全国の消防本部において、パワハラやモラハラ、不祥事が相次いでいるのはその証拠です。

 

しかもニュースになっているのは、その消防本部が抱えている問題のほんの一部分。

 

氷山の一角に過ぎません。

 

そういう類のニュースが流れた消防本部内には、もっともっと根深いドロドロした悪しき風土が根付いています。

 

これは田舎の消防本部になればより深刻な問題となっています。

 

もし、あなたがこれから消防士を目指すのなら、まずは「消防の世界の本来の姿」を知っておくべきです。

 

いわば消防組織のバックヤードのことです。

 

どれだけ人気があって売れている飲食店であっても、バックヤードが荒れているお店は、従業員にとってブラックだと言われているのと同じです。

 

「消防組織のバックヤード」を知らずして消防士になるのは、はっきり言って自殺行為です。

 

ブラック消防に入ってしまえば、あなたは間違いなく後悔します。

 

決して「キラキラ消防」には惑わされないで欲しいです。

 

田舎消防の裏事情には、17年間の消防人生で体験してきた「消防組織のリアル」を書き綴っています。

 

ここに書かれた情報は決して世に出回ることはありません。

 

なぜならこのnoteで書き綴っている内容は、ボク自身が実際に経験した消防組織のドス黒い裏側だからです。

 

この内容を読んだ現役の消防士なら、ボクがどこの消防本部に属していたか分かるかも知れません。

 

それくらい核心を突いた「スレスレ」の内容となっています。

 

特に田舎の消防本部を目指す方にとっては、このnoteを読むか読まないかで、人生が大きく変わります。

 

是非、参考にしていただければと思います。

 

それでは健闘を祈ります。