【衝撃】消防士が大変な職業である本当の理由を暴露【幻滅する可能性有り】

消防士はやっぱ大変なんですか?

これから消防士を目指すのですが一体何が大変なんですか?

 

今回はこういった疑問にお答えします。

 

 この記事の想定読者はこんな人です

 

消防士が大変なのはどんなことなのかを知りたい人

 

想定している読者は「消防士が大変なのはどんなことなのかを知りたい人」です。

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。

 

 

 この記事の信頼性

 

ボクは17年間、消防士として働きました。

東京消防庁と某地方消防で消防士として働きましたので「消防士の本当の大変さ」を知っています。

 

今回は、消防士の大変なところを知りたいあなたへ、2つの消防本部で17年間勤務してきたボクが「消防士の大変なところはどんなところなのか?」ということを暴露していきます。

 

なお暴露記事については下記も参考にしてください。

 

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 先に結論です

 

これから消防士を目指す人は「消防士の本当の大変さ」を知っておく必要があります。

 

これを知っておかないと、消防士になってから必ず後悔することになります。

 

ですからこの記事をしっかりと読んで理解してください。

 

では始めますね。

 

※注意:自分の経験論に基づいた記載内容となっています。少々きつい表現がありますので、ご気分を害する方は読まないでください。

 

消防士が大変な理由①:裏切りだらけの職場

 

消防士が大変な理由:チームメイトの裏切り

 

消防署や消防士ってどんなイメージですか?

 

署員同士は家族同然、深い友情で繋がっている?

 

責任感が強くて絶対に裏切らない?

 

こう思っているあなたには悲報ですが、これらはすべて幻想に過ぎません。

 

確かにこういう「素晴らしいチーム」もあります。

 

しかしそのような「素晴らしいチーム」に配属される可能性はゼロに近いです。

 

なぜなら過去17年間の消防人生を振り返った際、心の底から「素晴らしい」と思えるチームに配属されたのは、たった1度だけだったからです。

 

それ以外の消防人生は不覚にも「裏切りだらけ」でした。

 

このあたりは【実話】パワハラの加害者の末路【消防組織の恐ろしい闇】で書いているとおり現実は残酷なものです。

 

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ボクは現職時代にある係長からパワハラを受け、その係長と組織を訴えたことがあります。

 

結果的には失敗でした。

 

このパワハラ事件が失敗に終わったのは、チームメイト達の裏切り発言が原因でした。

 

「〇〇係長はきちんと指導されていました。アイツの勤務態度が悪いんですよ。」

 

チームメイトたちは内部調査でこんな発言をしていたようです。

 

これはボクが組織の幹部から口頭注意処分を受けた時に発覚しました。

 

「署員からの聞き取りや内部調査をした結果、お前の勤務態度に問題があった。以後十分反省するように。」

 

この光景は今でも鮮明に覚えています。

 

裏切られた…

 

消防本部の一室でボクは愕然としていました。

 

信じていたチームメイトたちがまさか裏切るとは…

 

後で知ったのですが、その係長はある市議会議員の親族だったのです。

 

ボクはこのことを知らずに、馬鹿げた負け戦をしてしまったわけです。

 

公務員の世界で、このような「バックボーン」をもった職員に勝てるはずがないんです。

 

これはボクの消防人生の中でもかなり大きな出来事でした。

 

消防士が大変な理由:パワハラに満たないモラハラだらけ

 

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ボクが在職していた消防本部はパワハラ対策に躍起になっていました。

 

組織内でパワハラ問題が収まらず、市長の目に止まったからです。

 

そのためハラスメント研修やパワハラに起因する処分の見直しが行われました。

 

ある一定の効果があったようで、「パワハラをやればヤバいぞ」という職場風土に変わりつつありました。

 

しかしそれでも駄目でした。

 

あからさまなパワハラは無くなったものの、多方面で「パワハラに満たない」ハラスメントが繰り返されたのです。

 

加害者たちは実に巧妙に処分されないギリギリのラインで、ハラスメントを繰り返していました。

 

ある上司に攻撃されていた当事者に直接話を聞いたのですが、

 

パワハラとまではいかないけど…

 

という感じで逆に訴えにくくなっていたようです。

 

まあ組織的にも人間的にも当時の組織は腐ってましたね。

 

消防士が大変な理由②:理不尽な上下関係

 

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消防士が大変な理由:長いものに巻かれまくる中間管理職

 

これは消防に限らず、どこの組織にでもあることです。

 

逆に言えば消防は何も特別な組織ではないってことです。

 

部下に「それは白だ」と言っていたことも上席者が「黒だ」と言えば簡単に「やっぱり黒だ」となるものです。

 

本来中間管理職と言われる課長級や係長級の職員が部下とのパイプ役になるはずですが、それはありません。

 

自分の身を呈してまで部下の意見を尊重する上司なんていません。

 

みんな自分がかわいいんです。

 

上席に目を付けられたら自分の立ち位置がブレてしまいますからね。

 

彼らは中間管理職という皮を被ったチキン野郎です。

 

階級だけを上げて、給料をむさぼり喰い、職責を果たさないク○管理職。

 

消防の悪いところです。

 

消防士が大変な理由:低脳な組織幹部が猛威を振るう

 

低脳な幹部はどこの消防組織にもいます。

 

実力がないのに、過去の年功序列の時代が追い風となり、半自動的に管理職になってしまった人たち。

 

彼らに組織や部下を動かす能力は備わっていません。

 

経験論や感情任せに采配します。

 

なので本当に実力のある職員が淘汰されていまうわけです。

 

組織改革をしようものなら、彼らに打ち砕かれてしまいます。

 

このような低能な幹部に悩まされている各地の消防本部がクリーンになるためには、あと最低10年はかかるのではないかと思います。

 

消防士が大変な理由③:深い闇まみれの組織

 

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消防士が大変な理由:昇任は上司の好き嫌いで決まる

 

どこの消防本部にでも「昇任試験」というものがあります。

 

「階級」を上げるための試験です。

 

階級が上がれば給料も上がりますからみんな躍起になるわけです。

 

ただしこの昇任試験をスムーズにクリアしていくためには、上司に嫌われてはいけません。

 

あくまでも上司に従順である「スタンドプレー」が必要となってきます。

 

本意でなくてもです。

 

そうすると上司や組織の幹部たちは「カワイイやつ」と認識します。

 

本当に単純で低能です。

 

するとどうなるか?

 

昇任試験の点数に「所属長評価」として加点されるわけです。

 

この加点は実に曖昧で黒に近いグレーな要素。

 

試験の出来が悪くても合格できるいわば無敵の加点になります。

 

この「所属長評価」による加点をいかに手に入れるかによって、昇任スピードに差が付きます。

 

消防士が大変な理由:先生方の鶴の一声

 

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これは特に地方の田舎消防に顕著な特徴です。

 

政治家や地域の有力者、消防団の幹部などの意見は絶対的であるということです。

 

たとえそれが彼らの思いつきや、単なるパフォーマンスであってもです。

 

いわゆる「先生」には田舎消防の幹部は太刀打ちできません。

 

消防の幹部が掲げた組織方針であっても、先生方の「鶴の一声」でその方針を180度転換する場合もありますから。

 

消防士が大変な理由④:消防職員は使い捨て

 

消防士が大変な理由:東日本大震災で白内障に…

 

現職当時、ボクは東日本大震災で被災した宮城県に緊急消防援助隊として出動しました。

 

ボクは第2次隊として現場に出動したわけですが、ここでお話する内容は、第1次隊として出動したある先輩の話です。

 

その先輩は消火隊の第1次隊として宮城県に出動されました。

 

現地では情報が錯綜する中での懸命な活動。

 

連日雪が降り続き、過酷な現場活動であったようです。

 

その先輩は3日間の現場活動を終えて無事消防本部に返って来られました。

 

すべての災害派遣が終わったのが発災から1ヶ月のこと。

 

ボクの消防本部も通常の体制に戻りつつあり、少し落ち着きを取り戻していました。

 

しかしその時、先輩の目に異変が起こっていたのです。

 

なんと白内障を発症。

 

目の中に放射性物質が含まれていたとのこと。

 

つまり緊急消防援助隊で出動した宮城県で、現場活動中に目の中に入った雪が原因。

 

その後すぐに手術、なんとか回復されましたが、組織からのフォローはなく、公務災害認定もされていません。

 

因果関係が特定できないとの理由でした。

 

なんとも信じ難いですがこれが消防組織の現実です。

 

消防士が大変な理由:火災現場から帰ってきた深夜に死亡

 

これはある年の2月に起こった現場活動後の死亡事故です。

 

当時53歳の消防司令の上司が、現場活動後に消防署内で倒れ心肺停止となり、そのまま亡くなられた事案です。

 

出動時間は23時頃。

 

この現場にはボクも別の隊として出動、密集地の火災で鎮火までに2時間くらいかかりました。

 

長い現場活動のあと、ようやく消防署に帰ってきたのが次の日の4時頃でした。

 

煤まみれの空気呼吸器や防火衣、ホースなどを洗浄し、新しいホースを消防車に載せている時でした。

 

庁舎の方から「〇〇さん!〇〇さん!早く!AED!AED!」という声。

 

駆けつけると、さっきまで一緒に現場活動をしていた上司が廊下にうつ伏せで倒れたまま動かない…

 

AEDパッドが胸に張られており、電気ショックが行われました。

 

胸骨圧迫が署員により始められ、ストレッチャーに移乗、救急車内で特定行為がされました。

 

その後ICUで懸命な蘇生処置がされましたが、残念ながらその上司は還らぬ人となりました。

 

公務災害認定はされていません。

 

この上司のご家族の意向があったかどうかは不明です。

 

消防士が大変な理由⑤:深夜の現場活動

 

警察官、医師、看護師…このような職業の方は深夜でも過酷な仕事をしなければなりません。

 

その中でも消防士は最も切実な状況です。

 

仮眠中していた10分後

 

燃え盛る家の中に入っていたり

 

血まみれの要救助者を助けていたり

 

0の環境から100の環境に放り出されるわけです。

 

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これはメンタル的にもフィジカル的にもかなりの負荷がかかります。

 

隊員は使命感により活動を続けます。

 

自分の意志には関係ありません。

 

いわば「ゾーンに入った状態」というやつです。

 

しかしこれは非常に危険な状況と言えます。

 

さっきまで仮眠室で0の状態であった身体が、現場に着いた途端、100の状態になるわけですから生理学的にも良いはずがありません。

 

消防士が短命と言われる理由はこういったことにあります。

 

本来睡眠すべき時間帯に突然、火災現場に放り出されるわけです。

 

しかもこういった状態が退職するまでの間継続されます。

 

消防士の身体は知らず知らずのうちにボロボロになっていきます。

 

これから消防士を目指す人は是非この現実を知って欲しいと思います。

 

「公務員だから一生安泰」なんて考えで消防士を目指すのは辞めておいた方が賢明です。

 

消防士が大変な理由:最後にお伝えしておきたいこと

 

ボクは東京消防庁から田舎消防に転職して長い間苦しみました。

 

なぜなら田舎消防特有の組織事情や人間関係を把握していなかったからです。

 

東京消防庁や大規模消防のそれとは全く違います。

 

ですからこれから地方都市で消防士を目指すのなら「田舎消防の本来の姿」を知っておく必要があります。

 

これは各消防本部の公式HPに掲載されているような内容ではありません。

 

公式HPの内容はいわば消防の「キラキラした」ほんの一部分。

 

田舎消防の世界はそんな甘ったれたものではありません。

 

ドロドロした人間関係、素人に毛が生えたレベルの現場活動、負傷事故は自己責任…

 

「田舎消防の本来の姿」をこの記事下のnoteに詰め込みました。

 

書籍やネットには一切掲載されていない情報です。

 

一部有料記事ですが、このnoteを読むか読まないかでこの先のあなたの人生が大きく変わることは間違いありません。

 

このnoteを読んでもなお地方で消防士を目指したいと思うのならあなたの思いは本物です。

 

あなたにはその消防組織を変えるバイタリティと能力があるかもしれません。

 

しかしこのnoteを読んで消防とは別の道に進んでも問題ありません。

 

将来あなたを苦しめる要因を事前に排除できるわけですから。

 

それでは健闘を祈ります。