公務員が うつになると出世は絶望的?元消防士の体験談

現役の公務員なんですがうつになってしまいました。

実は今、病気休暇中で将来のことを考えています。

やっぱりもう出世とかはムリですよね…

 

今回はこういった疑問にお答えします。

 

 この記事の想定読者はこんな人です

 

うつで病気休暇を取得中の公務員の方で、出世は諦めているものの、将来のことが気になる人

 

想定している読者は「公務員でうつ病を発症して出世のことが気になる方」です。

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。

 

 

 この記事の信頼性

 

この記事を書いているボクは、消防士時代に「社交性不安障害」「うつ」と診断され、将来のキャリアアップについて考えさせられたことがあります。

 

今回は公務員(消防士)時代にうつ病を発症したボクが、「公務員がうつ病になると出世は絶望的になるのか?」という疑問にお答えしていきます。

 

実はボクもうつ病を発症した際、「公務員ってうつ病になるとやっぱり出世は無理だよな…」と思い悩んだことがあります。

 

やはりうつ病になると圧倒的にどん底感を味わってしまいます。

 

 

自分がなんでうつに…もう何もかも終わりだ…

 

うつになったから出世はムリだろうな…

もとの職場にはぶっちゃけ戻りたくないし、復帰も微妙だな…

 

これはうつになった誰もが経験する「この世の果て」感です。

 

 

公務員時代にうつ病を発症したボクも、部屋の隅で天井を眺める日々を送っていたのを覚えています。

 

 先に結論です

 

公務員はうつ病になってまで出世する価値はありません。

 

上記のとおりとなります。

 

うつ病になってまでも出世を望むことは、あなたの人生にプラスにはなりません。

 

この先何十年も公務員の世界で心身をすり減らし、人生を終えるなんて馬鹿げていると思いませんか?

 

 病気休暇中に転職を考えている公務員の方にちょっと朗報です。

 

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それではここからお話していきます。

 

ぜひ肩の力を抜いて読んでくださいね。

 

では始めます。

 

【悲報】うつなどの精神疾患を抱えた公務員は10年前の1.4倍!

 

公務員の世界でうつなどの精神疾患を抱えた人はここ10年間に右肩上がりで増えています。

 

下記は平成29年度の精神的な疾患が理由で、長期休暇している公務員の人数です。

 

「一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会」のデータに地方公務員の精神疾患患者数が掲載されていました。

 

 

「精神及び行動の障害」による長期病休者数を見ると、なんと1,409.3人となっています。

 

これは、10年前の1.4倍、15年前の2.8倍でして冷静に考えても恐ろしい増加率です。

 

さらに下図をご覧ください。

 

 

平成29年度の地方公務員の「精神及び行動の障害」の長期病休者全体に占める割合です。

 

なんと全体の55.9%となっており、平成24年度から50%を超え、年々増加しているのが分かります。

 

これこそが一部で「公務員ブラック」と言われている原因です。

 

【疑問】公務員がうつになる出世できなくなるのか?

 

公務員がうつになったら、まずは出世のことは考えないでおこう

 

うつを発症したときにはひとまず出世のことは考えずに身体を休めることに専念してください。

 

なぜならうつの状態のときは正常は判断能力が失われているからなんです。

 

ボクがうつを発症した時は、毎日以下のような状態でした。

 

何で自分だけが…

もう消えてなくなりたい…

うつって…情けないだろ…

すべてが終わったな…

 

圧倒的な「どん底感」と「劣等感」を味わいました。

 

ボクの場合、正直「出世のこと」や「職場のこと」を考えることができませんでしたし、そもそも今から思えば「普通」ではありませんでした。

 

この精神的に不安定な時期に真っ先に優先させることは「自分を日常の世界に取り戻すこと」です。

 

出世や職場云々はひとます置いておきましょう。

 

公務員がうつになると出世にどう影響するのか?

 

とはいえ、うつの症状が改善してくると、自分がうつ病になったことでどんな評価を受けるのか気になってくるところです。

 

ここからは、うつで「病気休暇」と「休職」した場合の2つの例をもとにお話していきます。

 

【朗報】うつで「病気休暇」を取得した場合は出世に影響なし

 

上記のとおり、90日間の「病気休暇」で職場復帰できるのならほとんど出世には影響しません。

 

 

なぜなら「病気休暇=特別休暇」であって、あくまでも「休暇」ですのであなたの職務履歴に傷がつくことはないからです。

 

 

実際にボクと同じ職場の職員で、うつ病を発症、病気休暇を取得して職場復帰、その後管理職にまでなった人がいました。

 

民間の場合、よほど「クリーン」な企業でない限りこのようなことは考えられません。

 

民間企業で90日間も病気休暇を取得することは現実的には不可能ですから、おそらく出世の道は閉ざされてしまいます。

 

そう考えるとやはり「公務員は守られている」と言えます。

 

うつで病気休暇を取得できることはもちろん、その間に職場復帰できれば出世に影響することはありません。

 

ただし、うつになってからの職場復帰はなかなかハードルも高く、うつを繰り返してしまう場合も少なくありません。

 

ですからうつになればとにかく病気休暇中にコンディションを整えておくことを第一に考えておくことが大切です。

 

【悲報】うつで「休職」した場合は出世に影響します

 

「病気休暇」を消化しても症状が改善せずに「休職」となった場合は出世に影響してきます。

 

なぜならうつで休職した場合は、正確には「病気休職=分限処分」の対象となるからです。

 

ですから間違いなく出世に影響すると言えます。

 

ちなみにボクが在職していた消防本部は職員数が250人程度の小さな組織でしたが、職場環境、人間関係、勤務体制はかなりブラックでした。

 

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ここからは完全に持論となりますが、ブラックな環境であっても組織の中枢部が求める人材には「タフさ」が求められるわけです。

 

出世していく職員はどんな環境でもうまくやり過ごしていくようなタフなタイプが多いですからね。

 

ですからストレスで潰される職員はそれとなく排除されていきます。

 

それは実際にあなた自身も感じていることだと思います。

 

ただ、うつで休職したところで「自分は失格者」みたいに思わなくても大丈夫です。

 

うつは誰にでも起こり得る可能性がありますし、今回はたまたまあなたが発症しただけです。

 

劣等感を持つ必要なんて微塵もありません。

 

実際にうつになった公務員は出世できたのか?

 

出世願望のない公務員(消防職員)でしたがうつになりました

 

上記のとおりボクが過去に「うつ・社交不安障害」となり、90日間の病気休暇を取得した経験があります。

 

メンタルクリニックを受診し通院していたのですが、主治医に印象的な言葉をかけられたのを覚えています。

 

うつは誰にでも起こり得る心の風邪なんですよ。

慌てて職場へ戻ろうなんて思わなくてもいいですからね。

 

メンタルクリニックを受診した当初はかなりひどく落ち込んでいたのですが、この主治医の言葉を聞いて少し心が軽くなりました。

 

 

やはりその沈み込んだ気持ちを回復させるためにも、病気休暇の「90日間」という時間は必要でした。

 

 

ボクの場合は「残業が月に80時間」「ノルマがヤバイ」とかそんなことでうつになったわけではなく、職場での「パワハラ」です。

 

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上記の記事はボクが特別救助隊時代に酷いパワハラを受けた時の体験談ですが、消防士時代に実はもう一度パワハラを受けています。

 

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やはり人間関係でつまずいてしまうことって本当に多いものです。

 

うつになった公務員(消防職員)は上司から「出世は無理だぞ」と諭されました

 

ボクは消防士時代に受けた2回目のパワハラに対して、上司と組織を相手に闘ったことがあります。

 

パワハラの経緯や事実関係、時系列をまとめたA4用紙10枚分くらい文書を組織に提出しました。

 

それをもとに組織のコンプライアンス窓口が動き出したのですが、その際に上司から信じられない言葉をかけられました。

 

オマエのためにならないから訴えるのを辞めないか?

オマエの将来のためを思っていっているんだぞ。

正直昇任は遅くなるぞ、いいのか?

 

今思えば結構ヘビーな上司なんですが、これが公務員組織の現実です💧

 

 

特に消防は圧倒的に閉鎖的な組織ですので、見えない「圧力」や「闇」があります。

 

 

パワハラと闘った翌年以降、昇任試験を受験し続けましたが合格する気配はありませんでした。

 

筆記試験も面接も問題ないレベルでしたが、なぜか5年間は試験に落ち続けました。

 

パワハラと昇任の因果関係は立証できませんが、当事者になればその「圧力」や「闇」がかなり深いものであることを確信できます。

 

公務員ってそもそもうつになってまで出世したくなる職業ですか?

 

公務員はそもそもうつになってまで出世する価値があるのか?

 

いきなり結論ですが、公務員の世界ではうつになってまで出世する価値はありません。

 

なぜなら公務員は先ほどもお話ししたとおり、圧倒的な闇世界であるからです。

 

正義を振りかざして生きていけるようなクリーンな世界ではありません。

 

 

実際ボクは今フリーランスとして生活していますが、もっと早く公務員を辞めた方が良かったと思っています。

 

 

ボクは職場復帰も果たしましたし、その後退職するまでの数年間はうつを再発させることはありませんでした。

 

幸いにも職場復帰した所属には、良い仲間と良い職場環境が揃っていたのもラッキーだったと思います。

 

しかし狭い組織で働いていると、やはりボクがパワハラと闘ったという噂が耳に入ってきます。

 

「ぶっちゃけどうだったの?パワハラって本当にあったの?」と聞かれることもありました。

 

田舎の消防本部のように小さな公務員の組織では、これが何年も続きますのでやはり精神的にはしんどいです。

 

しかも前項でお話した「圧倒的な理不尽感」を抱えて毎日を過ごすことになりますので、もはや公務員を辞めないメリットを見つける方が難しいのではないでしょうか。

 

公務員はうつになって出世できなくても恩恵が受けられる

 

とはいえ感情的になって公務員を辞めてしまうと、かなりのリスクが伴います。

 

なぜなら公務員は不祥事を起こさない限りクビにはならないからです。

 

少々荒々しい表現ですが現実的にはそうです。

 

ボクのようにうつになって仕事を休もうが、パワハラを容認してきた組織を相手取って闘おうが、職を奪われることはありません。

 

それが公務員の恩恵です。

 

あなたが公務員になるとき、周りの人の何倍もの勉強をして苦労して公務員試験を突破してきたんですから、この恩恵は全力で受けてもいいんです。

 

だからどのような理由であれ、体調を崩せば病気休暇を堂々と利用すればいいですし、それでも回復しなければ休職したって構いません。

 

それくらいの権利、堂々と振りかざしたってOKです。

 

公務員がうつになったら、出世よりも「自己スキルアップ」しよう

 

公務員のあなたが病気休暇中にやるべきことは「身体と心をリラックスさせること」と同時に「別の居場所や生き方を考えて見ること」です。

 

公務員の病気休暇中にスキルアップを図るなんて、少し不謹慎な気持ちになるかもしれませんが、これをチャンスと捉えると世界がグッと広がります。

 

 

これからの時代、公務員であっても「一つの組織に属さない生き方」が必要とされてきています。

 

 

たとえば国の政策による「公務員の副業 解禁」は、「公務員の多様な生き方」を推進する一つの流れと言えます。

 

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上記の記事の中でお話しているように、収入をアップさせるためのスキルを身に付けると将来的な選択肢が増えるわけです。

 

それでは実際にボクが公務員時代にスキルアップを図っていた方法をご紹介したいと思います。

 

公務員向けのスキルアップ術その1:プログラミング TECH::CAMPの無料体験

 

プログラミングは、2020年度に小学校の授業で義務化されることもあり、今後はほぼ間違いなく必要なスキルになってきます。

 

しかも、経済産業省が発表しているIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 の中で、IT市場規模は今後拡大し続けていくにも関わらず、2030年には最大で79万人もの人材不足となると予想されています。

 

つまり、公務員の方が今からプログラミングを始めるのは決して遅くはなく、チャンスであるといえます。

 

なぜなら、将来的にフリーランスや転職を考える場合、人材不足で間口が広がっていくITエンジニアは狙い目の分野と言えるからです。

 

病気休暇中や休職中でも、ネット上でプログラミングを習得することが可能ですし、もし職場復帰できなかったとしても、プログラミングスキルを持っていれば、ITエンジニアとしての独立やIT業界への転職も可能です。

 

イメージ的には、プログラミング学習を3カ月するだけで、いつでも公務員の世界から脱出できる足がかりを作れるというわけです。

 

 プログラミングのおすすめは「WEB制作」

 

ボクがオススメするプログラミング学習は「Web制作」と言われいるもので、簡単に言えばホームページやWEBページをつくれるスキルが身に付きます。

 

公務員(消防職員)時代には、エクセルで図面作りしかしていなかったような「パソコン音痴」のボクでも、プログラミングは学習によってパソコンスキルが驚くほど身に付きました。

 

やはり、自分のWEBページが作れるようになるとかなりモチベーションが上がってきます。

 

しかも3カ月くらいやり続けると、それなりのプログラミングスキルが身に付きます。

 

 プログラミングスクールには実は無料体験がある

 

プログラミングを最短でしかも無料で身に付ける方法はTECH::CAMP(エンジニアスクール)無料体験を利用することです。

 

無料体験と言いつつも、プロにしっかりと教えてもらえて、なおかつ学習環境を準備する必要もないため、短時間でプログラミングスキルを身に付けることができます。

 

プログラミングは始めるまでが大変だったりするので、無料体験を賢く利用するのがポイントです。

 

ちなみTECH::CAMPでは、10秒で登録完了!TECH::CAMPオンライン説明会が実施されていますので、説明だけでも聞きたいな…という方は利用することをオススメします。

 

公務員向けのスキルアップ術その2:ブログ・アフィリエイトサイト

 

ブログ・アフィリエイトサイトは簡単に言いますと自分のWEBページを作って、記事を書いて、商品を紹介するというインターネットビジネスの1つです。

 

 

ブログ・アフィリエイトの最大のメリットは「完全ノーリスクで始められること」です!

 

 

公務員がついつい副業目的で手を出してしまうのが株やFXです。

 

ネットで色々な情報をかき集めて「とりあえずやってみよう」と言う方は意外と多いものです。

 

しかしといざ取引を始めてみると、メンタルコントロールが出来ずにあっという間に数十万円もの損失を出してしまうことは珍しくありません。

 

その点ブログ・アフィリエイトはそもそも損失を出すことはありませんし、一定期間継続できれば間違いなく収益化ができるビジネスです。

 

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病気休暇中であれば、充分な時間を利用できますので、ブログ・アフィリエイトに取り掛かる絶好のチャンスといえます。

 

ただしこのブログ・アフィリエイトにもデメリットは有ります。

 

収益化までに3カ月程度必要ということです。

 

株やFXのように1日で数万円稼ぎたい、パチンコやスロットで手っ取り早く稼ぎたい、と言うような人には向きません。

 

地道にコツコツと記事を書く必要があるので、継続力のある方にマッチしたビジネスです。

 

ボクも実は現役消防士時代にブログ・アフィリエイトを始め、月に3万円程度は稼げるスキルを身に付けることができました。

 

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フリーランスとなった今も、複数のブログ・アフィリエイトサイトを運営しつつ収入源の一つとなっています。

 

職場復帰に不安がある方や、もうあの上司の顔2度と見たくない…という方はブログ・アフィリエイトにチャレンジする価値は大いにありですよ。

 

公務員向けのスキルアップ術3:転職活動のシミュレーション

 

ボクがうつになって病気休暇中に考えていたことは、「職場復帰するか、民間企業に転職するか」ということです。

 

結果的には職場復帰をすること選びましたが、実はうつで病気休暇を取得したことがきっかけとなり気付いたことがあります。

 

 

それは転職活動のシミュレーションをしておくことが将来的なリスクヘッジになるということです。

 

今すぐに転職する意思がなくても転職活動の疑似体験をしておくことで、公務員から退職できる準備ができるということです。

 

具体的な手順は下記の記事を見て頂けたらと思います。

 

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この記事は、実際にボクが消防士から民間企業に転職した経験をもとに、転職活動時に利用すべき無料サービスの紹介をさせて頂いています。

 

今の時代、転職活動はハローワークに行くだけではありません。

 

ネット上の無料サービスを積極的に利用することで、あなたにマッチした転職先を探し出すことができます。

 

また以下の記事では公務員から民間企業へ転職しても後悔しない方法について解説しています。

 

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特にこの記事の中で紹介しているリクナビNEXTの無料ツール「グッドポイント診断」はストレングスファインダーの無料版とも言われており、自己分析が簡単にできてしまいます。

 

ちなみにストレングスファインダーの利用には約10,000円程度必要です。

 

「自分の強みって何だろう?」「自己はそんなタイプの人間なんだろう?」と悩む人は、無料で利用できる「グッドポイント診断」を是非活用したいところです。

 

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公務員が うつになると出世は絶望的?のまとめ

 

公務員がうつで休職した場合は、「病気休職=分限処分」の対象となるため、出世に影響するのは事実です。

 

しかしよく考えて頂きたいのは、今あなたが最も優先すべきことは「自分を日常の世界に取り戻す」ということです。

 

何はともあれ、まずはあなたの身体を労わってあげてください。

 

決して出世のことを心配したり、職場復帰を焦ったりせず、身体と心をリラックスさせて「いつもの自分」を取り戻してくださいね。

 

そして少しずつ元気になってきたところで、ゆっくりと焦らずに最初の一歩目を踏み出してくださいね。

 

今回は以上となります。