消防学校ってどれくらいきついの?【元東京消防庁消防隊員が解説!】

消防学校ってどれくらいきついのか知りたいです。

消防学校入校までにやっておくべきことって何ですか?

あと、消防学校での生活を乗り切るコツとか教えてもらえませんか?

 

今回はこういった疑問にお答えします!

 

 この記事の想定読者はこんな人です

 

消防学校の入校を控えている未来の消防士のあなた!

 

想定している読者は「消防学校の入校を控えている未来の消防士のあなた!」です。

 

 

こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。

 

 

今回は、消防学校ってどれくらいきついの?と悩んでいるあなたに、東京消防庁と田舎消防で17年間消防士として働いてきたボクが

 

消防学校ってどれくらいきついのか?

消防学入校までにやっておくことべきこと

寮生活をうまく乗り切るコツ

 

をお話していきます!

 

 ちょっと宣伝です!

 

このブログでは到底お話できないような田舎の消防士の裏事情については以下のnoteで公開しております。

 

ブラック過ぎてネットには上がってこない情報が盛り込まれていますので気になる方は覗いてみてください。

\田舎消防の裏事情はこちらから/

※noteに無料登録すれば未公開部分が読めます。

 

 

 先に結論です

 

東京消防庁と田舎消防の消防学校に多少の違いはありますが、体力、精神力、規律はかなり厳しいです。

しかし消防学校での寮生活を送るうえでのコツを抑えておけば大丈夫です。

 

 

なお、これから東京消防庁や地方消防を目指す人は、以下の「消防士になるためのリアルロードマップ」をご覧ください。

 

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では始めますね。

 

消防学校がきついのは体力、精神力、規律のすべて

 

消防学校ってどれくらいきついのかっていうと「想像通りのキツさ」というのが分かりやすいかなと思います。

 

ミスをすれば腕立て伏せ100回、とにかく鬼教官に吠えられる、ぶっ倒れるまで走らされる…みたいなやつです。

 

 

ボクも例外なく消防学校時代に数々の洗礼を受けてきましたwww

 

 

たとえば下記のような感じです。

 

 

 

一番高い訓練棟だったので10階建てくらいはあったかと思います。

 

重たい空気呼吸器を担がされて、上までダッシュ。

 

「今何階にいるんだよ!?隊長に言わなきゃ分かんねえだろがよ!」なんて言われて「げ、現在5、5階…です!」みたいな感じです…ひょえ~でしょ?(笑)

 

最上階まで着くや否や「てめえは訓練生の中で覚えが最低なんだよ!操作方法をオレがイイって言うまで叫べ!」みたい感じでした(笑)

 

 

こんなのが容赦なく課せられますが大丈夫です。

 

 

問題児のボクでさえ消防学校を乗り越えましたので、そのうち慣れてきますw

 

実際のイメージとしては下記の動画をご覧いただければと思います。

 

ちなみにこの動画は、特別救助隊の選抜試験に合格した隊員が受ける「特別救助技術研修」です。

 

採用試験後の消防学校で受ける「初任教育」ではありませんが、イメージ的にはこれに近いかなと思います。

 

 

消防学校できつい体力面:暑さとの戦い

 

消防学校に入校する前に何が一番不安かと言いますと、やはり体力面ですよね。

 

消防学校で行う訓練はざっくりと言うとこんな感じです。

 

  • ホース延長
  • 放水三連梯子(消防活動で使う梯子です)
  • 空気呼吸器
  • 投光器
  • 救助ロープ

 

もちろんこれだけではありませんがやはりそれなりにきついです。

 

特に救助訓練なんかは、ロープを登ったり、ロープを渡ったり…もう腕が引きちぎれそうになります。

 

 

ボクも腕力がとにかく弱かったので最初はかなりきつかったですね💧

 

 

でもそんなのは実は6カ月間で自然と鍛えられます。

 

なので心配する必要はありません。

 

消防学校の訓練がきついと言われる本当の理由はコレ!

 

消防学校の訓練がきついと言われる本当の理由は、

 

クソ暑い真夏に「防火衣」を着て訓練をするから

 

です。

 

防火衣というのは、ご存知の通り火災現場で消防隊員が着装するあのゴツゴツした服のことです。

 

これが暑いんですよ。

 

もうとにかく、暑いし重たいし動にくい。

 

通気性なんてほとんどありませんし、服の中は蒸し風呂状態。

 

消防学校が始まるのが4月ですよね。

 

そうすると、夏に向けてどんどん気温が上がる時期と重なります。

 

だいたい6月ぐらいになると気温も湿度も上がってきて、訓練中に1人や2人は倒れます。

 

 

ボクも1度だけぶっ倒れました💧

 

 

 

そのまま保健室へ運ばれましたが、まあ熱中症ですね。

 

大事には至りませんでしたが、はっきり言って暑さに弱いと消防学校の訓練では地獄を見ます。

 

消防学校できつい精神力面:かなりメンタルにきます

 

個人的に消防学校で最もきつかったのが精神的なものでした。

 

訓練中とにかく鬼教官が消防学生に罵声を浴びさせるわけです。

 

 

 

実は意図的なんですけどねw

 

 

 

消防署に配属されてからの火災現場では、どんなに厳しい状況でも失敗は許されません。

 

そりゃそうです、人の命がかかっているわけですから、生半可な気持ちでは立ち向かえないわけです。

 

それを踏まえて消防学校では、鬼教官がこれでもか、と消防学生を追い込みます。

 

「そんな声じゃ何言ってるか聞こえねえんだよ!」

「てめえ!そんないい加減なことしてるんなら、辞めていいよ!」

「どうするんだ!?お前のせいで、仲間が死んだよ…」

 

まあ、こんなのを訓練中に耳元で言われるんですね。

 

ボクなんてもう酷いもんでした。

 

教官にプレッシャーをかけられると、頭の中も目の前も真っ白…パニック状態。

 

以前以下のようなツイートをしました。

 

 

 

人は限界まで精神的に追い込まれると、その人の「本性」が現れます。

 

 

このような精神状態は、火災現場で断続的に襲い掛かるプレッシャーをコントロールしつつ、状況判断していくという行動にリンクするんです。

 

 

パニクろうが、頭が真っ白になろうが、現場では訓練どおりに動き続ける。

 

これが現場活動に求められるスキルなんです。

 

火災現場に到着して燃えている家の2階から人が飛び降りようとしている。

車の衝突事故の現場で、燃え出した車の中から「助けてくれ!」と聞こえる

 

こんな状況であっても隊長の指示どおりに冷静に活動しなければならないのが消防隊員です。

 

そのため、消防学校では徹底的に精神面を追い込まれます。

 

でもね、大丈夫です、教官もプロですから絶妙のさじ加減でプレッシャーをかけてきますから気絶するまで、とかはないです…はずですw

 

消防学校できつい規律面:集団生活や集団行動を叩き込まれます

 

消防学校では一日のタイムスケジュールが決まっています。

 

 

ちなみに以下はボクが東京消防庁の消防学校に在籍していた当時の一日の流れです。

 

 

6:00  起床 

6:10  点呼 

6:20  訓練場へ移動 

6:30  再び点呼、国旗掲揚 

6:40  通常点検、体操 

7:00  寮室へ戻り清掃

7:20  朝食  

8:30   一日の準備

9:00  訓練

12:00  昼食、休憩

13:00  訓練&座学

17:30  清掃

18:00  点呼

19:00  夕食

19:30  自由時間(入浴、洗濯、アイロンがけ)

21:50  点呼

22:00  消灯

 

過密スケジュールと言いますか毎日毎日24時間フル稼働している感じの生活ですね。

 

しかも常に団体行動。移動するときは、班ごとに一列に並び廊下を右側通行。

 

廊下では、すれ違う学生同士で「お疲れ様です!」と言い合い、教官とすれ違う時は、一度立ち止まり、敬礼して「お疲れ様です!」と言う…

 

 

もうぶっちゃけ囚人生活です( ̄▽ ̄;)

 

 

上記のタイムスケジュールを見ると本当に時間がありません。

 

朝起きてから消灯までノンストップで走り抜ける。

 

こんな感覚です。

 

で問題が夕食後の、入浴と洗濯、アイロンがけ。

 

 

これがもう大変でした💧

 

 

ボクが東京消防庁の消防学校にいたときは、確か前期と後期合わせて500人くらい消防学生がいたはずです。

 

 

 

 

 

風呂も、洗濯もアイロンがけも熾烈な争いが繰り広げられます。

 

19:30からから21:50までの概ね2時間20分の間に、これらを全員が済ますので、特に洗濯なんてムリな日も。

 

そんな場合は、次の日にサニタリールーム一番乗りを狙うのですが、上には上がいるわけです。

 

ではなぜ、入浴、洗濯、アイロンがけになぜ死に物狂いになるのかと言いますと、四六時中、身だしなみと服装をチェックされるからなんです。

 

なんだよこのヒゲヅラは!

制服の背中のこのシワはなんだ!

執務服のアイロンの当て方失格だよ!

 

教官に見つかれば罵声&腕立て伏せ。

 

また、一日の締めくくりは21:50の点呼ですが、何せ時間がないので点呼に送れる仲間が出てきます。

 

そうなりゃ、週末の外出が禁止にされたり…

 

まあ24時間、集団行動、ミスれば連帯責任、というのを徹底的に叩き込まれます。

 

きつい消防学校での生活を乗り切るための3つのコツと恋人の存在!

 

ここからはぶっちゃけ論となります。

 

消防学校に入校するまでに具体的に何をやっておけばいいか?

消防学校生活を少しでも楽に乗り切るための準備

 

こういったことをお話していきます。

 

 

繰り返しますが、ここからお話することは「入校前に消防の勉強をしておこう」とか「暑さに慣れておこう」とかそういうものではありません。

 

 

「コレを準備しておいたら、結構楽で過ごせますよ」という「ぶっちゃけ論」になります。

 

きつい消防学校での生活を乗り切るコツ①:サプリメント!

 

以前下記のようなツイートをしました。

 

 

 

消防学校に入校すれば分かりますが、プロテインなんて当たり前。

 

ボクに限らず寮室の同僚たちもサプリメント狂だらけ。

 

寮室にはBCAA、アルギニン、クレアチン、HMB、マルチビタミン…

 

 

Name
ここはゴールドジムですか?ってくらいです。

 

 

ではなぜこんなにサプリメントに狂っていたかというと、

 

次の日の訓練をちょっとでも楽に乗り切りたいから

 

これがすべてです。

 

4月の最初の方はまだ大丈夫なんですよ。

 

でも5月、6月となるとだんだん暑くなりますよね。

 

そうすると、少しずつ疲労が蓄積していきます。

 

救助訓練なんか始まればイチコロです。

 

ロープを渡りまくって、落ちまくって、教官に吠えられまくって…撃沈します。

 

っで次の日腕が上がらないんですよ。

 

なのにまたロープを渡って、落ちまくって、教官に吠えられまくる…こんなのを繰り返します。

 

「また明日もか…」ってだんだん辛くなるわけです。

 

なので寮室の仲間内で「なんか、楽になるサプリメント知らねえか?」ってなるんです。

 

やっぱり人間追い込まれると少しでも楽になりたい、って思ってしまうんですよ。

 

いいんです、サプリメントに頼っても。

 

サプリメントを悪みたいに言う人もいますが、逆にサプリメントを取らない方が非効率かなって思います。

 

だってサプリメントを飲むことでで疲労回復が早まって、次の日の訓練のパフォーマンスが上がれば、そっちの方が成長できるわけですから。

 

なので消防学校に入校するまでに是非、自分に合うサプリメントを探しておいてくださいね。

 

ちなみにマイプロテインが最強です。

 

このサイトからですと半額で購入できてしまいますので、是非利用してくださいね。

 

マイプロテイン公式サイトへは、こちらからもアクセスOK ➤ 【Myprotein】

 

きつい消防学校での生活を乗り切るコツ②:コンタクトレンズは「一日使い捨て」

 

コンタクトレンズは必須です。

 

もう絶対にいります!

 

しかも、

 

「一日使い捨て」

 

です。

 

 

消防学校は圧倒的に時間がありません。

 

風呂、洗濯、アイロンがけ、座学の復讐、体力錬成…もうほんとに時間に追われます。

 

そんな中でコンタクトレンズを毎日毎日洗っている時間なんてはっきり言ってありません。

 

 

Name
それくらいの時間あるでしょ?って思うかもしれませんが、まあ入校すれば分かります(笑)

 

ボクは当時「2週間使い捨て」を使っていたんですがすぐに「一日使い捨て」に変えました。

 

それともう一つ、訓練中にコンタクトレンズが外れてしまったりもするんです。

 

ボクはドライアイでしてので、目が乾いてほんとにコンタクトレンズが良く外れました。

 

最初は執務服のポケットに目薬を忍ばせていたんですが、はっきり言って鬼教官達が目を光らせている訓練中に目薬をさしているヒマなんてありません。

 

きつい消防学校での生活を乗り切るコツ③:腕時計は絶対にアナログの「G-SHOCK」!

 

繰り返しますが、消防学校の生活では時間管理がすべてです。

 

限られた時間を自分でうまく組み立てて生活しないと、すぐに消灯時間になってしまいます。

 

消防学校では24時間腕度時計とにらめっこな生活が続きます。

 

なので腕時計は必須。

 

消防学校の生活に向いている腕時計はズバリ、「G-SHOCK」です。

 

しかもアナログの「G-SHOCK」です。

 

ちなみにアナログ最強かつ消防士の使用率№1は

 

G-SHOCK MUDMASTERモデル!

 

 

  • 見やすい
  • とにかく丈夫
  • 防水性が高い
  • 電池が切れない
  • 時計が狂わない

 

消防学校の訓練ってハードですから、「ぶつける、濡れる」なんてのは当たり前です。

 

 

さらにシビアなタイムスケジュールの中で生活しますので、電池切れや時計の狂いはっきり言って命取りとなります。

 

でなぜアナログかって言いますと、消防学校のすべての時計がアナログだからです。

 

教官が「昼からの訓練は12時55分には訓練場に整列しておけよ!」なんて言いますと、みんな一斉に教室の時計に目をやるわけです。

 

ここで自分の腕時計がデジタルだと、視覚的にリンクしにくいんです。

 

「昼からの訓練は12時55分には訓練場に整列しておけよ!」って言われた瞬間、反射的に「12時55分」という時計の針の映像が脳ミソに刻まれますので、絶対にアナログを推します。

 

ちなみに下記のツイートはボクのエピソードですが、「G-SHOCK」に救われたってやつです。

 

 

 

笑い話ですが、実際に現場に配属されるようになっても「G-SHOCK」率はめちゃくちゃ高いです。

 

教官も現場の人たちですから、やっぱり日頃から「G-SHOCK」を愛用しているんでしょうね。

 

 

きつい消防学校での生活を乗り切るコツ④:恋人はいますか?

 

これは記事に書こうか書くまいか迷ったのですが、綺麗ごとナシなので書きます。

 

 

 

消防学校生活のモチベーションは「消防士としての熱い志」みたいな綺麗ごとだけでは、

 

維持できません。

 

これ以上はもう言いません。

 

そういうことです。

 

➤ 恋愛マッチングサービス(18禁)

 

まとめ:きつい消防学校を乗り切るためのコツのおさらい

 

4月から消防学校の入校を控えている方は是非、「全力で消防学校生活を謳歌」してください。

 

消防学校で培われたことが後の消防人生の基盤となります。

 

どんなに辛くて苦しい訓練であっても決してあきらめないで下さい。

 

  • サプリメント
  • 「一日使い捨て」のコンタクト
  • アナログのG-SHOCK
  • 恋人を作っておく

 

是非上記4つのコツを活用して頂いて、きつい消防学校生活を乗り切ってもらえたらな、と思います。

 

今回は以上となります。