消防士のやりがいって、使命感とか責任感ですよね?
今回はこんな疑問にお答えしていきます。
この記事の想定読者はこんな人です
消防士のやりがいは「使命感と責任感だ」と思っている人
想定している読者は「消防士のやりがいは『使命感と責任感だ』と思っている人」です。
こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。
この記事を書いたボクの経歴
ボクは東京消防庁と某田舎消防で、通算17年間消防士として働きました。
「リアルな消防士のやりがい」について身をもって体験してきました。
今回は、消防士のやりがいって、使命感と責任感でしょ?と思っているあなたに、ボクの実体験をもとに「リアルな消防士のやりがい」について暴露していきます!
先にちょっとだけ便利ツールの紹介です。
「グッドポイント診断」というツールを使えば、あなたが「消防士という仕事にやりがいを感じることができるタイプなのか?」を知ることができます。
この「グッドポイント診断」は、リクナビNEXTが提供している無料診断ツール。
消防士を目指す人にとっては必須です。
※登録完了後、約20分で診断できます。
消防士になる前に、きちんと自己分析をしておけば後悔しませんよ。
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さあここから本題です。
いきなり結論を言います。
消防士のリアルなやりがいは以下の3つです。
- 消防車で公道をブッ飛ばせる!
- やたらと感謝される
- 月11回行くだけで給料が貰える!
では始めますね。
「消防士のやりがい」の一般的なイメージ
ネットで【消防士 やりがい】で検索すると、色々と出て来ますよね。
最近では各消防本部のホームページでも、現役の職員さんがインタビューに答えていたりします。
そいうのを元消防士のボクから言わせると…
という感じです。
現場活動は危険で大変だけど、責任感と使命感でやりがいを感じます!
懸命な活動をしても自分の力が及ばず悔しい思いをするけど、それを乗り越えた時に自己成長を感じることができ、やりがいを感じます!
こんなのはどうでも良いんです。
なぜなら、そんなの綺麗事だからです。
しかもこういのって、何も消防士じゃなくても感じることができるやりがいですよね。
消防士の「リアルなやりがい」は実はこんなこと
それでは、消防士のホントのやりがいって一体何なんでしょうか?
ここからは、ボクの経験論をお話ししていきますね。
消防士のリアルなやりがい1:消防車で公道をブッ飛ばせる!
消防士のリアルなやりがいその1は、
消防車で公道をブッ飛ばせる
です。
不謹慎ですが、これが消防士のやりがいの1つ目です。
消防車が緊急走行する時って、赤信号であろうが、反対車線であろうが、一方通行であろうが、関係ありません。
もちろん速度超過は捕まりますが、ほぼ無敵。
サイレンを鳴らして消防車を運転するボクの頭の中はもはやオラオラ状態。
もちろん、運転自体は慎重に安全にしていましたが、それはもう快感でした。
消防士だからこそ出来る緊急走行は、ボクにとっての大きなやりがいでした。
消防士のリアルなやりがい2:やたらと感謝される
消防士のリアルなやりがいその2は、
やたらと謝される
です。
消防士になれば分かりますが、消防士はやたらと市民から感謝される職業なんです。
最近は地震だの、豪雨だの、災害が多いから消防士さんも大変ですね〜
消防士さんの装備って重いんでしょ?体力のいる大変な仕事ですね〜
この前も救急車走っていましたよ、日夜お疲れ様ですね〜
っで、こんな時は決まって
市民の皆様が安心、安全に暮らせるようにするのが我々の仕事です!
みたいな返しをするのですが、内心はどうだったかと言いますと…
そもそもそれが仕事だしな〜
というのが本音でした。
確かに地震や豪雨の現場は大変だけど、タダ働きじゃないし
装備も一昔前に比べれば、格段に軽くなっているし、快適だし
出動の多くは救急車であって、本当に大変なのは救急隊員だし
消防士にとって出動することや現場活動は、あくまで仕事。
消防士になれば自然と、「これは仕事なんだと」割り切れるようになるし、そうしないとやってられません。
だから現職時代は、
こんなことで感謝されるなんて消防士サイコー!
という感じでした。
消防士のリアルなやりがい3:月11回行くだけで給料が貰える!
消防士のリアルなやりがいその3は、
月11回行くだけで給料が貰える!
です。
ご存知のとおり、消防士は24時間の交代制勤務。
1ヶ月の出勤日はたったの11回。
普通のサラリーマンが月22回出勤するので、ちょうどその半分。
感覚的には、
たった11回の出勤で給料もらえるの?ヤッホイ!
という感じです。
もちろん、24時間勤務はめちゃくちゃ疲れるし、ストレスもハンパない。
給料は安いし、一生金持ちにはなれない。
しかし!
クビにならない限り、給料はもらえる。
ボーナスも出るし、退職金も出る。
有給休暇はもちろん、冠婚葬祭や色々な行事事の時には特別休暇も取れる。
病気やケガしても病気休暇がある。
つまり、月11回働くだけで、一生安泰なわけです。
こんなにオイシイ職業は他にありません。
仕事量と給料を天秤にかけた時に、消防士という職業の凄まじさが分かります。
こういうところにやりがいを感じる消防士はぶっちゃけリアルに多いと思います。
消防士にやりがいを感じられるのはこんな人
消防士にやりがいを感じられる人はズバリ以下のタイプ。
です。
なぜか。
消防士という職業や、公務員という立場に依存し過ぎると、そのうちしんどくなるからです。
消防の世界で働き出せば、必ず組織の闇に直面します。
そして、仕事に対するやる気が削がれ、絶望することも多々あります。
理不尽な上下関係
コネまみれの昇任試験
政治家に言いなりの幹部職員
言い出せばキリがありません。
ボク自身、消防組織の闇に飲み込まれそうになりましたし、そういう人を多く見てきました。
やりがいなんて微塵も感じられなくなり、そのうち、組織を批判するような生き方しかできなくなります。
このあたりは下記の記事を読んでください。
ネットには載っていない田舎の消防士の勤務状況や消防署の実態を教えて欲しいです。 今回はこういった悩みにお答えします。 この記事の想定読者 […]
消防士たるものはこうあるべきだ!
という「べき論」を持っている人は、必ず途中で挫折します。
それよりも、
仕事はそこそこ、プライベートや趣味に生きるぜ!
仕事が終われば、パッパラパー!
という人の方が、消防士という仕事に対して、継続的にやりがいを感じることができるわけなんです。
自分が消防士にやりがいを感じられるタイプなのかを確かめておく
自分が消防士にやりがいを感じられるタイプなのかどうか…
このことは消防士になる前に見極めておく必要があります。
前項でお話ししたように、消防士という仕事にやりがいを感じられなくなれば、間違いなく病みます。
それどころか最悪、消防士を辞めてしまうことになるかもしれません。
実際にそういう仲間をたくさん見てきました。
消防士になって、助けを求める人に手を差し伸べるんだ!
どんなに辛いことがあっても、市民のために頑張るんだ!
こんな人は要注意です。
繰り返しますが、
仕事はそこそこ…
というような、オンとオフを完全に切り替えられる人でないと消防士は勤まりません。
そういうタイプの人は、消防士になるのを辞めておいた方が無難かもしれません。
【完全無料】消防士にやりがいを感じられるかどうかの自己分析ツール
自己分析ツールの「グッドポイント診断」って知っていますか?
これ、就活生には鉄板のリクナビNEXTがリリースしている無料ツールなんです。
という人は使わないと絶対に損をします。
自己分析をしないまま消防士になると、「やっぱり自分には向いていない…」と後悔するかもしれません。
実際にそういう新人消防士をたくさん見てきました。
それならば消防士を目指すタイミングで、自分が消防士としてやっていけるのか、やっていけないのかを事前に確かめておけばいくらでも方向転換ができるわけです。
ぜひ、「グッドポイント診断」をうまく利用して、自分の方向性を見極めて欲しいと思います。
※登録完了後、約20分で診断できます。
【公式サイト】https://next.rikunabi.com/
ここからはあなたに向けたメッセージです。
最近はどの消防本部も、YouTubeをはじめとするメディアでの露出が増えています。
動画では「クリーンでアットホームな消防」がアピールされていますが、それを見てあなたはどう思っていますか?
もしかしたらこんな風に思っているのではないでしょうか?
自分もYouTubeに出てくるような素晴らしい消防本部で働きたい!
魅力的な動画を見せられたら誰しもそう思います。
消防の世界に飛び込む前にこの動画を見たら、ボクもそう思ったかもしれません。
しかし…
17年間、2つの消防本部で働いた経験のあるボクから言わせてもらうと…
信じない方が良いです。
なぜなら消防組織って決して「キラキラしたもの」じゃないからなんです。
令和に入った現在でさえ、全国の消防本部において、パワハラやモラハラ、不祥事が相次いでいるのはその証拠です。
しかもニュースになっているのは、その消防本部が抱えている問題のほんの一部分。
氷山の一角に過ぎません。
そういう類のニュースが流れた消防本部内には、もっともっと根深いドロドロした悪しき風土が根付いています。
これは田舎の消防本部になればより深刻な問題となっています。
もし、あなたがこれから消防士を目指すのなら、まずは「消防の世界の本来の姿」を知っておくべきです。
いわば消防組織のバックヤードのことです。
どれだけ人気があって売れている飲食店であっても、バックヤードが荒れているお店は、従業員にとってブラックだと言われているのと同じです。
「消防組織のバックヤード」を知らずして消防士になるのは、はっきり言って自殺行為です。
ブラック消防に入ってしまえば、あなたは間違いなく後悔します。
決して「キラキラ消防」には惑わされないで欲しいです。
田舎消防の裏事情には、17年間の消防人生で体験してきた「消防組織のリアル」を書き綴っています。
ここに書かれた情報は決して世に出回ることはありません。
なぜならこのnoteで書き綴っている内容は、ボク自身が実際に経験した消防組織のドス黒い裏側だからです。
この内容を読んだ現役の消防士なら、ボクがどこの消防本部に属していたか分かるかも知れません。
それくらい核心を突いた「スレスレ」の内容となっています。
特に田舎の消防本部を目指す方にとっては、このnoteを読むか読まないかで、人生が大きく変わります。
是非、参考にしていただければと思います。
それでは健闘を祈ります。