消防士の試験ってやっぱり難しいんですか?
独学で筆記試験に挑みたいんですが、やっぱ無謀でしょうか?
今回はこういった疑問にお答えします。
この記事の想定読者はこんな人です!
消防士の難しい試験は独学では無理なのか?と思い悩んでいる消防受験生
想定している読者の方はズバリ「消防士の難しい試験を独学で突破したい」方です!
こんにちは!東京消防庁、田舎消防を経てフリーランスとして生活している40代akira-san(@akira_blogger)です。
現在はちょうどいい仕事をしながら、家族との時間と自分の時間を楽しんでいます。
この記事の信頼性
ボクは17年間、消防士として働きました。
消防士を目指した当初、情報収集を疎かにして闇雲に試験に挑んだ結果、受験した消防本部はすべて不合格となり、1年間を棒に振りました。
しかし公務員専門学校に入校して、受験する消防本部を絞ったことにより東京消防庁をはじめ他7つの消防本部の筆記試験を突破することができました。
今回は、消防士の試験は独学では無理なのか…と思い悩んでいるあなたへ、過去の7つの消防本部の筆記試験を突破したボクが「消防士の難しい試験を突破するための6つの対策」について詳しく解説していきます。
実はボクも消防士の試験勉強を始める際に「消防士の試験って難しいって聞くけど、本当に独学では無理なんだろうか?」と安易に考えていました。
というのも消防士の試験対策について深く考えていなかったからなんです。
- 消防士の難しい試験対策1:消防士の予備校を利用する
- 消防士の難しい試験対策2:体力試験対策と面接対策は後回し
- 消防士の難しい試験対策3:東京消防庁は必ず受験する
- 消防士の難しい試験対策4:日程が被らない都市はすべて受験する
- 消防士の難しい試験対策5:小規模消防本部の試験ではケアレスミスをしない!
- 消防士の難しい試験対策6:政令指定都市消防本部の試験は戦略的に
この記事では、消防士の難しい試験を突破するための6つの対策についてお話していきます。
先に結論です!
これから消防士の難しい試験にチャレンジするのなら、6つの試験対策を理解するのが大前提となります。
消防士の難しい試験対策6つを理解しないと、不合格になる可能性だってあります。
ですからこの記事を読んで、消防士の難しい試験を突破できるようにしっかり対策しておきましょう!
では始めますね。
消防士の難しい試験対策1:消防士の予備校を利用する
消防士を目指す最短ルートは「消防士の予備校を利用する」です。
なぜなら消防士の予備校を利用することで、試験勉強に費やす労力や時間を最小限に留めることができるからです。
そもそも独学では「何からどのように勉強をしたらいいのか?」「自分の勉強方法が本当に正しいのか?」ということが分かりません。
つまり手探りで勉強方法を調べて、確信のないまま試験勉強を進めていくことになります。
本来勉強に集中すべき期間に、不毛な不安材料に消耗しかねません。
しかし消防士の予備校の講義は試験対策のプロ講師が行います。
講義に使用されるテキストも、市販の過去問とは一線を画した内容となっています。
無駄な労力や時間を一切かけることなく、「この勉強さえしておけば必ず合格できるんだ」という確信を持つことができます。
消防士の試験対策の費用と浪人した際の損失額
独学で勉強した場合
消防士の予備校を利用した場合
消防士の予備校を利用するデメリットは上記のとおり、受講費用が概ね20万円程度かかってしまうことです。
ここであなたが独学で試験勉強をして消防士の採用試験に不合格になった場合の1年間の損失額を見てみましょう。
なんと1年間棒に振るだけで概ね192万円もの損失額になります。
しかも消防士の採用試験には年齢制限があります。
1年を無駄にしてしまうことで受験できる消防本部が限られてしまい、あなたにとっては圧倒的に不利な状況となってしまいます。
過去に大学受験を経験された方にとっては、独学でも合格できるかもしれません。
しかし大学受験の経験がない人が独学で挑むと圧倒的に絶望させられます。
ですから、消防士の採用試験に最短時間で合格するためには、やはり予備校の利用が必須となります。
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消防士の難しい試験対策2:体力試験対策と面接対策は後回し
体力試験対策と面接対策は後回しでいいいですよ、ということについては下記の記事で詳しく書いています。
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「体力試験で高得点をたたき出してやる」「面接で消防士に対する熱い思いを面接官にぶつけよう」というような思いは無駄ではありません。
ボクがこのブログで繰り返しお話ししていますが、どれだけフィジカルが強くても、どれだけ高い志があっても、まずは筆記試験に通らないとスタートラインに立てないわけです。
ですから体力試験のためのトレーニングをする時間があるのなら、とにかく筆記試験対策をして下さい。
消防士の難しい試験対策:とはいえ面接対策は重要
近年の消防士の採用試験の傾向として「人物重視」の流れが強まってきています。
複雑多様化する災害対応や、一般市民からの多種多様なニーズに答えられる消防職員が必要とされてきているわけです。
今までのように「体力があって勉強ができる」だけでは消防士になれるわけではありません。
消防士の難しい試験対策:面接対策は我流では厳しい…
面接対策ですが、正直なところ我流では厳しいのかな、という感じです。
なぜなら我流の場合、近年の消防組織が抱える課題やニーズを知ることは不可能で、圧倒的な情報不足に陥るからです。
近年の消防士の面接試験対策で重要なのは、面接で問われる基本事項を理解することはもちろん「最近の傾向を知ること」です。
消防士の難しい試験対策:やはり消防士の予備校が有利!
面接対策に力を入れている消防士予備校には、「面接復元カード」や「面接データ」というものがあります。
ここには消防士の面接試験で受験生が面接官から質問された内容や情報がフィードバックされています。
つまり全国の消防本部の面接試験での過去の質問内容が閲覧できるわけですね。
面接試験の実際の質問内容や傾向は、消防本部から公開されることはありません。
各消防士予備校に集約されたこの面接情報はかなり有益です。
消防士の難しい試験対策3:東京消防庁は必ず受験する
先日下記のようなツイートをしました。
東京消防庁を受験した際、同時に地方の消防本部を7ヶ所を受験しました
もちろん、日程が被らなかったのでできた作戦だったんですが…
結局地方消防は全スベリで、東京消防庁だけなんとか合格できました
なので消防士を目指すなら、とりあえず東京消防庁を受験しておいた方が絶対有利です#消防士
— akira-san@消防士あるある (@akira_blogger) January 17, 2020
東京消防庁を必受験することは、もはや消防受験生にとってはセオリーとなりつつあります。
東京消防庁は全国規模で採用試験を実施していのが大きな理由です。
東京消防庁を受験するメリットは、ズバリ「合格できる可能性が高い」ということです。
あなたの地方の消防本部の採用人数が5人だったとします。
その5人の採用枠に135人が試験に挑めば、倍率は27倍です。
対して東京消防庁の2019年度のⅢ類の採用人数は209人。
209人の採用枠に5726人が試験に挑んだことになり、倍率は27倍です。
東京消防庁は「力試し」の消防受験生が多い
ボクは地元の消防本部を目指していたのですが、滑り止めとして受験した東京消防庁の採用試験のみの合格となりました。
当時は就職氷河期で1次試験の倍率は30倍程度。
今から思えばかなり高い倍率ですが、当日はどこの消防本部の採用試験もこれくらいの倍率でした。
しかしいざ筆記試験が始まると、予備校の威力が発揮されできるできるw
テキストでやってきたような問題ばかり。
試験が終わると、会場の外で受験生同士がザワつくわけです。
あちこちでこのような声を聞きました。
東京消防庁の採用試験は他の消防本部よりも比較的早い時期に行われるため、いわゆる「力試し」で受験する人が多いんですね。
もっと言うなら「本気の受験生」が少ないという肌感です。
ですから夏から秋に行われる消防本部の筆記試験と同じ倍率でも、合格できる可能性が高いと言えます。
よく巷で「東京消防庁は最も難しい」と言われますが、実はそうではありません。
この後の項目でお話しますが、最も難易度が高い消防本部は「政令指定都市消防の上級職」です。
ですから、東京消防庁は必ず受験しておきたいところです。
消防士の難しい試験対策4:日程が被らない都市はすべて受験する
採用試験の日程が被らない消防本部は可能な限り受験しましょう。
毎年全国各地の消防本部で採用試験が実施されます。
ボクの場合、東京、長野、群馬、新潟、岐阜、大阪、鳥取と各地の消防本部を受験しました。
特に近年は、各消防本部とも優秀な人材を採用する傾向になってきているため、一昔前ほど出身地の影響を受けることは少ないと言えます。
ただし事務組合規模の小規模消防本部ではそもそも採用人数も少なく、居住地を指定している場合もあります。
こういった消防本部の採用試験では、やはり地元出身者が有利となります。
しかし中核市規模以上の消防本部ではそうとも限りません。
チャンスがあればガンガン受験すればOKです。
消防士の難しい試験対策5:小規模消防本部の試験ではケアレスミスをしない!
政令都市の消防を狙うのなら、専門学校の消防官採用コースでは歯が立ちません
地方上級コースに行っていいくらい
逆に地方消防は消防官採用コースでOKですが、倍率がクソ高いので、ケアレスミスが命取りとなります…
近年の採用された隊員を見れば、本気で勉強しないと受かりません#消防士
— akira-san@消防士あるある (@akira_blogger) January 16, 2020
いわゆる中核市規模よりも小さな消防本部では、筆記試験のケアレスミスが命取りとなります。
小規模消防本部の採用試験については、毎年実施されるわけではありません。
また実施されたとしても採用人数が3、4人というレベル。
つまり「狭き門」を突破するための試験対策が必要となってくるわけです。
小規模消防本部の採用試験は概ね「地方公務員初級職」レベルですので、予備校を利用して試験対策をすれば問題はありません。
しかし消防本部によっては受験者のレベルが拮抗する可能性があるため、一問一問を確実に回答していくスタンスが重要となってきます。
このことは数多くの消防本部の試験を受けて初めて知りました。
筆記試験問題は比較的簡単なものの、ケアレスミスが命取りになるというのが地方消防の試験傾向です。
消防士の難しい試験対策6:政令指定都市消防本部の試験は戦略的に
消防士の試験で本当に難しいのは、政令指定都市の大卒区分の消防職
これ本当に消防士の試験?ってくらい難しいです、マジです
イメージ的には国立大学の偏差値70くらいいんるじゃねーか…ってくらいです
今後はどこの消防も組織改革を進めるから、この傾向は益々強くなるかもです#消防士
— akira-san@消防士あるある (@akira_blogger) January 16, 2020
政令指定都市の上級消防職はかなり厳しい戦いとなります。
正直なところ相当賢くないと受かりません。
数的処理も判断推理もレベルが違いすぎるし、英文なんて問題文が英語だし、何が書いてあるのか分からない…
消防士の予備校を利用していたボクでさえこのような状態でした。
消防士の難しい試験対策:政令都市消防を受験する場合の戦略
消防士の予備校は「地方上級職コース」
消防士の予備校を利用することが大前提ですが、受講コースはいわゆる「消防官コース」とかではなく「地方上級職コース」というものです。
政令指定都市の上級消防職を目指すなら、これを利用しないと歯が立ちません。
ただやはり「地方上級職コース」のテキストや講義内容はそれなりに難しいです。
勉強が苦手な方の場合はそれなりの覚悟が必要となってきます。
しかし逆に言えば「地方上級職コース」の講義をマスターすれば合格できる可能が高くなるわけです。
政令指定都市消防を受験する方は上記の点を理解しておいてください。
政令指定都市消防の「中級職」を狙う!
それともう一つ、どうしても政令指定都市の消防本部に行きたいのなら「中級消防職を狙う」という作戦です。
年齢制限や学歴の縛りがありますが、クリアできていれば迷わず「中級職」です。
自治体よっては最終学歴が大卒の場合でも「中級職」を受験できる場合があります。
メリット:地方初級職レベルの勉強をしておけば十分対応できる
デメリット:倍率がクソ高い!
上記のとおり中級職のメリットは何と言っても、「地方初級職レベル」の試験対策で十分対応できることです。
試験問題自体はそんなには難しくありません。
ただし、その反面デメリットとして倍率が高くなるということです。
消防士の採用試験を受けるんですが、試験の倍率が低い消防本部ってどこですか? 試験の倍率の低い消防本部の見つけ方を教えて欲しいです。 今回はこういった疑問にお答えします。 […]
上級職では歯が立たないから中級職を狙う戦略の受験生が多数います。
しかし、小規模消防本部の試験対策と同様に「ケアレスミス」をしなければ合格できる可能性は上がります。
このあたりは戦略的にいきましょう。
消防士の難しい試験対策のまとめ
消防士の採用試験に合格するための6つのポイントは以下のとおりです。
- 消防士の難しい試験対策1:消防士の予備校を利用する
- 消防士の難しい試験対策2:体力試験対策と面接対策は後回し
- 消防士の難しい試験対策3:東京消防庁は必ず受験する
- 消防士の難しい試験対策4:日程が被らない都市はすべて受験する
- 消防士の難しい試験対策5:小規模消防本部の試験ではケアレスミスをしない!
- 消防士の難しい試験対策6:政令指定都市消防本部の試験は戦略的に
上記のとおりです。
消防士になるには大前提として筆記試験を突破することが絶対条件です。
あなたが本気で消防士を目指したいのなら、全力で筆記試験に挑んでくださいね。
それでは頑張って行きましょう!
今回は以上となります。